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【  2010年10月  】 

番外編・5 愛おしい親友 ・3 *R高

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.31 (Sun)

 「へぇ、涼香ちゃんは妹さんが二人も居るの? 凄いねぇ」 ニコニコした笑顔が、とても可愛らしい。 人懐こい口調は、ついつい構いたくなってしまう。 高校に入学して一週間。涼香は日一日と、この光野美春という少女が好きになっていく自分を感じていた。 何故だか解からないが、美春と一緒に居ると自分の中にある何か本質的なものが、うずうずと疼き出すのが分かるのだ。「光野さんって、一人っ子か末っ子?」 食べ終えたお...全文を読む

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番外編・5 愛おしい親友 ・2

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.30 (Sat)

 「涼香さん、っていうの? 綺麗な名前だね。イメージにピッタリ」 嫌味の無いその言葉を聞いた途端、涼香の目尻はぴくりっと動いた。 ……いったい、初対面で私の何処を見てそういう台詞を吐いてるの? あなた。 ハッキリとそう突っ込んでやりたい気持ちでいっぱいだ。 しかし涼香は取り敢えず考える。 どうやらこの目の前にいる新一年生は自分と同じクラスらしい。初対面から、下手をすれば悪い印象を与えてしまうような事を...全文を読む

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番外編・5 愛おしい親友 ・1

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.29 (Fri)

 「美春はねぇ、かわいいわよ。ホントかわいいっ」 アルコールは飲める。しかし、強くは無い。 そんな彼女に定量以上のアルコールを飲ませてしまう場合、それは別目的有りだったりする場合が多い。 しかし、飲んですぐ潰れてしまうとは限らない。 潰れる前には、妙に明るくなったり、泣き上戸になったり、怒りやすくなったり。また、学のようにまったく変わらない人間も居る。 そして、少々愚痴っぽくなり、時に説教くさくなっ...全文を読む

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番外編・4 あたしのかずま! (後編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.28 (Thu)

 「あら、静かだと思ったら一真、寝ちゃってたのね」 仔猫のように美春が首に絡まり、学は至福の最中だった。 しかし声を掛けてきたのは、その至福をくれている女の子の母親。 将来の為にも好印象を与えておかねば。よって無視する訳にはいかないのだ。「はい。ぼくが来たときにはもう寝ていたみたいです」 学が笑顔で答える。するとエリは、親が現れてもまだ男の子にベタベタくっついている娘に苦笑した。「すぐに教えてくれれ...全文を読む

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番外編・4 あたしのかずま! (中編) 

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.27 (Wed)

 「美春ぅ、ここかい?」 学は非常にご機嫌だった。 幼稚園が終わり、習い事や勉強がない日、そしてある日でも、その予定が入る夕方までの時間はほとんどを大好きな美春と一緒に過ごせる時間だからだ。 最近は自分の家でばかり遊んでいたけれど、今日は久し振りに美春の家。葉山邸のように大きくはないが、それほど小さくもない家。だからといって、自分の家のように好き勝手に走り回っても気にならない広さがある訳でもないが……...全文を読む

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番外編・4 あたしのかずま! (前編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.26 (Tue)

 「ねぇたぁ、ねーたぁ」 もしもその歩き方を音にするのなら〝ポテポテポテポテ〟 おぼつかない足取り。数歩歩いて時々転ぶ。 男の子である事を忘れさせる可愛らしい顔立ち。明るい栗色の髪はクルクルのクセ毛。 着ている服が、白い丸襟のガーゼ地ブラウスに、子供服ブランドメーカーご推奨の男女共に違和感なく着られる優しい水色のカバーオール。この辺りですでに女の子にしか見えない。 一歳と少しのそんな可愛らしい幼児が...全文を読む

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Select.10(第10章≪至福の天使≫・7 より)

Love Select

2010.10.26 (Tue)

 「こんな密室で貴女と身体を寄せていたら、おかしな気分になりそうです」 正直な台詞だろう。 紗月姫が助手席へ乗り込んでくるなどという初めてのシチュエーションに、ただでさえ気持ちは高まりを見せているというのに。 車の中、という閉鎖的な空間。おまけにここは周囲に車や人の気配のない地下駐車場。 この広い空間に二人きりなのだ。「もぅ、なっているのではないの?」 紗月姫の言う通りだろう。 この密室で、神藤は紗...全文を読む

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番外編・3 俺の美春 (後編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.24 (Sun)

 「ゆっくり寝てろよ。プリントは俺がやっておいてやるから」 俺は笑って、ついでに古風にウインクのひとつなぞサービスに残し、保健室を出た。 本当はこのままここに残って居たいんだけど、養護の高柳先生、俺の事、信用してないからなぁ。「葉山君は光野さんを寝かせたら、さっさと、教室へ戻りなさいね」 なんて……。 つめたくねー? センセッ。 ……まぁ、「保健室でワルイコトを先輩としていた」 なんて噂を一年生の頃に流...全文を読む

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番外編・3 俺の美春 (中編)*R18

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.23 (Sat)

 「愛してる……愛してるよ、美春……」「うそ、うそぉぉっっ、あぁっ、ぃやぁっ、んっ……」  うそじゃねーっつうのっ。アホッ! ああっ、その「うそぉ」 って疑うところまでも可愛いっ!!「まなっ……ぶぅぅっ、あんっ、んっ……ヒクッ……」 いつまででも美春を感じていたくて、美春のナカから出るのがイヤで、我慢しつつも夢中になっていると、さすがに美春の方が辛くなってきたらしく、喘ぎ声に嗚咽が混じってきた。「ヒッ……ぁぅっ、ん...全文を読む

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番外編・3 俺の美春 (前編)*R18

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.22 (Fri)

 「みはっ……おちつけっ……」 ……落ち着かなきゃなんないのは、俺の方だ。「やっ、ぁっ……やぁんっ……んっ」「お前っ、締めすぎっっ……」「しら、ないぃっ……そんなっ……あぁぁっ!」 解かってる。 悪いのは美春じゃない。 美春はまだ、セックス自体に慣れていないんだ。 なのに、感じる事だけは一人前で、上手くやればイク事も出来るのに、身体と心が怖がってそれを避けてる。「まな、ぶっ、……やぁ……やだぁっっ、あっ!」 そんな泣き...全文を読む

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番外編・2 私のお嬢様 (後編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.21 (Thu)

 「神藤っ」 少々厳しく責めるようなその声は、私を己の現実へと引き戻した。「ボーっとしてっ。聴いていなかったでしょう?」 怒っていても耳に心地良く、私にとっては世界一美しい声が、今まで奏でられていたピアノの旋律の代わりに耳に中へ入り込む。 どうやら私を責めているようだ。「せっかく神藤が好きな曲、弾いてあげていたのにっ」 声の主はグランドピアノの椅子から立ち上がり、ピアノの後方に立っていた私を拗ねた目...全文を読む

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番外編・2 私のお嬢様 (中編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.20 (Wed)

 「優しい先生なの……。解かってるの。でも……」 お嬢様は、自分でもその感覚の処理に困っている。 ピアノを教えて下さっている先生は男性だ。 良識も常識も持ち合わせた、とても高名な方だ。 しかし、目の前に人形のように可愛らしい少女がいて、その子と触れ合っているうちに、誰にでも有る心の奥底の欲望が動いてしまったとしても不思議ではない。 動いてはいけない感情を制御する為の理性は、それによる行動を抑えられても、...全文を読む

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番外編・2 私のお嬢様 (前編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.19 (Tue)

 「お尻叩きますよ!」「神藤キライ!」 売り言葉に買い言葉だ。 こちらの言う事を利かそうとちょっと脅せば、最高の逃げ言葉を使って私の傍から居なくなる。 今だってそうだ。大きな窓の横に寄せられたカーテンに包まるように隠れて、恨みがましそうな顔で私を見ている。 私はそんなに恨まれるような事を言ったのだろうか? この、たかだか三歳のお嬢様を、ここまで必死にさせてしまうような事を言っただろうか?「あのですね...全文を読む

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番外編・1 君は僕の宝物 (後編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.18 (Mon)

 「一真君……」 振り向かない一真の背中に声を掛ける晶香の声は、不安と戸惑いに満ちていたのかもしれない。 しかし一真はいきなり振り向いて晶香の横に座ると、彼女用に買ってきたオレンジ味の炭酸飲料の口を開けた。 炭酸ガスが抜ける爽快な音と共に、一真は訊ねる。「ところで晶香ちゃん」「何?」「さっきの先輩達と、何を話してたの?」 差し出されたジュースの缶を両手で持ちながら、晶香はドキッとした。 一真から笑顔が...全文を読む

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番外編・1 君は僕の宝物 (中編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.17 (Sun)

 「いいえ。私は西海女子の方なんです。今日はちょっと、こっちの図書館を見に……」 なかなか、普段にはあまり無い丁寧な返事が出来たと、我ながら思った。 晶香はつい考えすぎてしまったのかもしれない。 大学で人気者だった美春の弟である一真の恋人、という立場を持つ自分が、この大学の人間に話しかけられて素っ気無い態度をとっては、ヘタをすると伝説の〝西海大の姫〟の評判を落してしまうのではないか……。そう思ってしまっ...全文を読む

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番外編・1 君は僕の宝物 (前編)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.16 (Sat)

 「いい天気だねぇ……」 「そうだね」 「秋なのに、あったかいね」 「そうだね」 「気持ちイイねぇ」 「うん。晶香ちゃんが居るなら、何処でも気持ちイイよ」  優しくホンワリとした声。  この声でそんな事を言われると、それだけで晶香もホンワリとした気持ちになってしまう。  昔からそうだ。どうして一真の話し方や声は、こんなにも自分を幸せにしてくれるのだろう。 「日曜日なのに。学生が多いね」  私立西海学園大学の中庭...全文を読む

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Select.9(第9章≪宿命の天使≫・14 より)

Love Select

2010.10.14 (Thu)

 「夢みたい……」  そう口にする言葉こそが、夢のように溶けてゆきそうだ。 「神藤と、ずっと一緒に居られるのね……」  幸せに溶けてしまいそうな紗月姫を、ベッドの柔らかい弾みが受け止める。  大切に彼女をそこへ横たえた神藤は、そのまま彼女を上から見詰め、自分もベッドの上へ膝を進めた。 「ずっと、貴女の傍にいます……」  シーツの上に広がる紗月姫の髪を、引っ張ってしまわないように気をつけながら、彼女の横に手を付き...全文を読む

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・第8部・ エピローグ

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.13 (Wed)

 「ん? 何だ? これ」 目の前に置かれた物を見て、専務である彼は不思議そうに言葉を口にする。 そこに見えるのは、真っ白なクリームと真っ白な粉砂糖にその身をゆだねた、シュークリームと思われる物とアイスコーヒー。「お客様の差し入れです」 トレイを胸の前で抱え持って、秘書である彼女はニコリと笑った。「今日、客なんてあったか?」「秘書課にいらっしゃいました。専務にもご挨拶がしたかったらしいのですが、新幹線...全文を読む

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第6章・ 11 (初秋のサンルーム)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.12 (Tue)

 「やっぱり、行こうか? お祭り」 パカッと開いた口が一瞬止まった。 しかしそれも、本来そこへ入るべきだったプチトマトの半切りが飛び込んでくると、素直に閉じたようだ。 しかし美春としては、何故学がそんな事を言い出したのかが解からない。 土曜日の残業後、学の部屋で夜を明かした二人。 今日は日曜日だが休みではない。日曜出勤をする為に、葉山家のサンルームで少々遅い朝食を取っているところだったのだ。 時刻は...全文を読む

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第6章・ 10 (初秋の蜜愛)*R18

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.11 (Mon)

 「やわらかいな……」 言葉はしっとりと、とろけてしまいそうなトーンを含み、共に吐き出されるのは感嘆の溜息。 背筋にぞわぞわっと響いて落ちる声は、美春が大好きな、学の〝イイ声〟「美春の肌は、本当に柔らかい……」 その声は、時として予想外の悩ましい気持ちを呼び起こし、予想内の興奮を呼び起こす。「綺麗だ……」 そしてその声で褒められると、身も心も悶え上がる自分が居る。美春はそれを感じずには居られない。「しっと...全文を読む

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第6章・ 9 (初秋の甘い体験)*R18

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.10 (Sun)

 「何か聞こえた?」 詩織がそう言って振り返ったので、彼女の後ろを歩いていた柳原はやっと現実に戻った。 今日は柳原も早めにあがれたうえ、神社ではお祭りもやっている。詩織も残業が無いので帰りに一緒に覗きに行こうか、という話になった。 二人で夜店などを見て歩き、綿アメの露店前で「小さい頃必ず買ってもらった」 などの話で盛り上がった後、境内の裏に遊歩道があったのを思い出し、散歩がてら歩こうかという事になっ...全文を読む

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第6章・ 8 (初秋の甘い野外…)*R高

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.09 (Sat)

 「外から見えちゃうわ……」 地上三十階。その最上階に有るプライベートスイート。 窓の外に広がるのは、天上の星と地上の星。 いくら窓が大きいからといっても、そこに立つ姿を誰が見るというのだろう。「俺しか見てないよ」 当たり前の台詞も、耳元で囁かれるその声は美春の体温を上げるには充分だ。「大体、誰にも見せないよ」 タオルが滑り落ち、白い裸体を窓辺にさらした美春は、肩越しに学のキスを受ける。学の腕はもちろ...全文を読む

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第6章・ 7 (初秋の例大祭)*R高

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.08 (Fri)

 「やっぱ、お祭りは浴衣だよねぇ」 恋人に前振りされて、まさか無視をする訳にもいかない。 前振りをされなくても浴衣は着るつもりで居たので、特に問題は無い。 しかし……。「ねぇ、信ちゃん、ナニしてるの?」「ん?」「なぁにぃしぃてぇるぅのぉぉ?」 ふざけた涼香の口調に、信もふざけて返す。「りょーちゃんの、好きなことぉー」 後ろから涼香に抱き付いて、彼女の左頬から耳の辺りに唇を這わせていた信だが、ふざけて返...全文を読む

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第6章・ 6 (初秋の二人)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.07 (Thu)

 「緊張しなくていいんだよ? リラックスして」「はっ、はいっ」 ……むっ、むりですっっ!「でもまさか、ここに顔を出してくれるとは思わなかった。嬉しいな」「おっ、おじゃましますっっ!」 ……ってぇ! 今言う事じゃないでしょう? 私のバカっ! 突然の客人が見せる大袈裟なまでの緊張振りに、学は思わず漏れそうになる笑い声を口元に指を当てながら抑えた。 専務室のソファには、一人の少女が座っている。 さらさらの綺麗...全文を読む

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第6章・ 5 (初秋のトライアングル)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.06 (Wed)

 「ご苦労様~。おみやげ~」 どこか砕けた人懐こい口調で話しかけられ、悠里はいぶかしげに顔を上げた。 〝人懐こい〟といえば聞こえはいいが、時としてそれを〝馴れ馴れしい〟と取ってしまう人間もいる。 悲しいかな悠里は、後者的に今の状況を受け止めてしまったのだ。「あ、お疲れ様です」 顔を上げた所に居たのは、暑かったのかスーツの上着を腕に掛けた木村だった。 彼は小さなコンビニ袋を指に引っ掛けて、悠里の前へ差...全文を読む

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第6章・ 4 (初秋の天使)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.05 (Tue)

 「かわいいっ。本当、可愛いっ。すっごく、可愛いよぉっっ」 他に言葉のレパートリーは無いのかと、美春は自分で呆れてしまう。 しかし、可愛いものは可愛いのだ。それ以上何が言えるというのだろう。「有難うございます」 美春があまり「可愛い」 を連呼するので、言われた本人、辻川紗月姫はちょっと照れてしまったようだ。 細く白い指を浴衣の襟元で遊ばせ、その指はいつまでも半衿に飾られたレースの上でもじもじと遊ぶ。...全文を読む

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第6章・ 3 (初秋のエントランス)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.04 (Mon)

 「おはようございます! 専務、光野さん!」 相変わらず元気な声だなぁ。と美春は思う。 しかし朝からこの元気な声を聞くと、こっちまで元気をもらえるような気がしてくる。「おはよう。今日も元気だね。柳原君」 学も同じ事を思ったのだろう。軽く手を上げて、笑顔で挨拶を返した。 警備員という立場上、挨拶をしても返してもらえない事が多々ある。だが、学や社長の一のような重役に挨拶を返してもらえると、とても嬉しくな...全文を読む

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第6章・ 2 (初秋の戯れ)*R18

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.03 (Sun)

 「美春っ、……シッ!」 人差し指をその形良い唇に当て、顔をしかめ、学はチラッと窓の外を見て息を潜める。「ンッ……ンンッ……ッッ」 美春はといえば、声を出したいが出せない。その原因は、学が美春の口を掌で覆っているからだ。 二人が居るのはレクサスの中。その後部座席。 本来ならばセパレートシートで、ゆったりとした個々一人用の空間がふたつ出来ているはずなのだが、「座席が二つに分かれていたら、車の中で美春とまった...全文を読む

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第6章・ 1 (初秋のレクサス)

理想の恋愛 完璧な愛・第8部

2010.10.02 (Sat)

 「今度は大丈夫よね?」 不安な訳ではない。けれどつい美春は口にしてしまった。「ん? 何が?」 もちろん学は訊き返す。「大丈夫よね」 と言うからには何か心配事なのだろう。大事な美春を心配させているのはどんな事なのかと、彼は訊く意欲に燃えている。 抜けるような青空。 時折吹く風の中に、少し涼しげな物を感じる事が出来るようになって来た頃。 お盆休みも名ばかりで、ほとんど仕事で終わった学と美春は「今日は休...全文を読む

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