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【  2011年05月  】 

第2章・(十年愛)・12

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.31 (Tue)

 「どうしたんだ? 美春」 特に弱音を吐いた訳ではない。溜息をついた訳でも無い。 本人的には普通に仕事をしているつもりだったのだが、学はその変化に気付いた。「元気がないぞ?」 専務室へ戻りパソコンデスクの前に座ったは良いが、モニターを見詰めたまま美春の手は動かない。打ち込みの資料もサイドデスクに置かれたままだ。学じゃなくても“様子がおかしい”というのは解かるかもしれない。「……学……、私さぁ、どうしてお酒...全文を読む

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第2章・(十年愛)・11

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.30 (Mon)

 「バカか、あんたはっ」 美春は後悔する。本当に自分は馬鹿だ、と。「何だ、さっきの対応は。入社一、二ヶ月の新人じゃあるまいし」 “仲良くなれるかもしれない”そんな事を冗談でも思うべきでは無かった、と。「先方は“会長”に会いに来たんだ。それを、いくら社内とはいえ“社長”呼びするとは何事だ」「すいません……」 週が明けても、櫻井の嫌味な態度は絶好調だ。今までと何も変わった所などありはしない。 だがこの場合、ミス...全文を読む

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第2章・(十年愛)・10

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.29 (Sun)

 「ごめんなさいね、私が煽っちゃったから悪かったのね……。お酌して回ったせいよね、きっと」 恐らく彼女を童顔に見せているのは、このくりっとした可愛らしい大きな目であるだろうと推測される。 その瞳を寂しげに伏せてさくらが謝ると、美春は変に慌ててしまった。「とっ、とんでもないです! 私、楽しかったですし、かえってお母様に一言貰ったお陰で色々な人とお話が出来ましたし……」 新年会が行われていた雑居ビルの前。高...全文を読む

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第2章・(十年愛)・9

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.28 (Sat)

 「あんた、嫌な酔っ払いだな」 櫻井の首から掛けてあげたマフラーを両手で掴み、彼を見上げて切ない訴えを投げかけた美春に、櫻井は冷たい一言を落とした。「あんた、酒が飲めない体質で良かったぞ。きっと酔って愚痴って絡むタイプだ。最悪だな」「どうせ最悪ですよぉっ……。だからきっと、主任にも嫌われるんです……」 更にジワリと浮かぶ涙。表通りの灯りがほのかに入って来るだけの薄暗い路地裏ではあるが、その涙はしっかりと...全文を読む

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第2章・(十年愛)・8

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.27 (Fri)

 「寒いですから……、中へ入っていて下さい……」 一応気を使ったのだが、櫻井の返事は冷たい物だった。「余計な口を利いていないで、さっさと酔いを覚ませ。あんなみたいのを一人でこんな所に置いておいたら、風俗のスカウトに無理矢理連れて行かれそうで放っておけるか」「すいません……」 美春はシュンっとした顔を見せ、息を吐きながら謝った。確かにそうかもしれない位、危なっかしい所はあるが、風俗は酷くは無いか。 新年会で...全文を読む

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第2章・(十年愛)・7

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.26 (Thu)

 「光野さんは新年会ですかぁ……」 専務室内をぐるりと見回し、須賀大智(すがだいち)は感慨深げに呟く。「残業の時は必ず専務と一緒に居る光野さんの姿が見えないと、何となく変な気分ですね」 日中、雑務や自分の仕事で学から離れている事はあるが、残業などの時は大抵専務室で一緒に仕事をしている事が多い。 それを知っている須賀は、終業時間を一時間ほど過ぎたこの時間に、学だけが専務室に居るというこの現状に不思議な物...全文を読む

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第2章・(十年愛)・6

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.25 (Wed)

 「……ああ、気にしなかったさ……」 冴子の皮肉とも取れる言葉に、櫻井は彼女の背中を見詰めながら自嘲した。「あの頃の俺は、冴子さんが好きで好きで堪んなくて……。恋人が居たって……そんなもの、気にしてなかった……」 トレイを拭きあげる冴子の手が止まる。彼女は振り向かないまま櫻井の言葉を聞いていた。「……冴子さんだって、同じだと思ってたよ……」 櫻井が高校三年生の時に、冴子は新任の保健室担当職員として着任した。 保健...全文を読む

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第2章・(十年愛)・5

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.24 (Tue)

 「ちょっ……! 大丈夫?!」 いきなり声をかけられ、しかもその声の主に気付き、水ごと薬を喉に詰まらせた美春。 目の前でピクリと片頬を歪ませ、息を詰めた彼女を見て冴子は慌てた。「吐いていいよ、ほらっ……」 美春の肩を掴んで上体を倒させると、冴子はその前に屈み、喉に詰まらせた薬を水ごと吐いてしまうように促す。しかし美春は胸を叩きながら必死に呑みこんでしまった。「だ……だいじょうぶ……れす……」 突然の事態に、ちょ...全文を読む

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第2章・(十年愛)・4

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.23 (Mon)

 「えぇっっ……?」 美春はつい不満いっぱいの声を漏らし、ガラス扉の取っ手に掛けられたプレートを見下ろした。 【職員不在の為、しばらくお待ちください】 生理痛の薬を買おうと一階の薬局までやって来た美春。しかしそのドアは無情にも彼女を阻んだ。 (しばらく……って、どのくらいよぉ……) 葉山製薬本社ビル一階にある薬局は、一般用にも販売はするが主に社員用の薬局だ。 薬剤師が三名常駐し、処方箋も受け付ける。販売管...全文を読む

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第2章・(十年愛)・3

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.22 (Sun)

 「でも、更生出来たんだもの。……偉いよね」 つい数分前は「苛める」 と怒っていたはずなのだが、数分後の今、美春の口から出された櫻井の感想は「偉い」 に変わっていた。「元は“おっかない系”の人だったんでしょう? 高校生、なら、十年前位?」 口調が柔らかくなっているという事は、彼女の機嫌が直っているという事だ。 いつも彼女の唇を彩っている薄いピンクの口紅がその存在を消しているという事は、機嫌直しの為に愛し...全文を読む

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●『さくらオフィス』・後編(515151珍番リクエスト)

理想の恋愛・企画SS集

2011.05.21 (Sat)

 「どうぞ。こちらへ置きますね」 私はデスクの前に立ち、一さんの目の前に広げられている書類などを隠してしまわないように、デスクの中央より上へカップを置いた。 お盆の上に乗せたもう一つのコーヒーを指さして、私は極力明るくニコリと笑う。「私も、一緒に頂いて良いですか?」 考え事をしている重い気分を少しでも和らげてもらおうと思ったのだけれど、一さんは相変わらず厳しい顔で私に視線を移す。この状況で無神経にも...全文を読む

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第2章・(十年愛)・2

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.21 (Sat)

 「専務への報告書提出もだいぶ慣れて、須賀君も手の抜きどころを心得たようだ」 櫻井は美春をからかい気分が良くなったのか、口元をほころばせながら説明を続けた。「しかし、こんな報告書では不充分だ。『この辺はこんなもんで良いか』 と秘書にさえ手心を加えられた報告書など、専務へ提出させる訳にはいかない」 美春は櫻井と向かい合いながら、口元で笑顔の形を作りながらも、目は決して笑わない彼と対峙した。「専務は非常...全文を読む

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●『さくらオフィス』・前編(515151ht珍番リクエスト)

理想の恋愛・企画SS集

2011.05.20 (Fri)

 「クソッ、ふざけやがって、あの青二才っっ」 その怒鳴り声は、私の手をピクリと震わせた。「こっちの話なんぞ聞きもしない……。取引にメリットが無いだと……? 門前払いよりまだ悪いじゃないかっ」 文句を言っているのは、どうやらつい十分前に専務の所へ商談にやってきた企業の人間らしい。確か二人いたはず。上司らしき男性とその部下、といった感じの二人組だった。怒っているのは上司らしき男性の方だろう。 恐らくエレベー...全文を読む

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第2章・(十年愛)・1

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.20 (Fri)

 「もうここに、来ないで……」 その言葉を、少年はまるで死刑宣告かの様に聞いた。「……何……?」 あまりにも驚いてしまい、せっかく開いた口からはそれしか言葉が出て来なかったのだ。 彼女が口にした言葉を、少年は信じられなかった。 彼女が何故そんな事を言うのか。何故、泣きそうな顔で笑いながら、そんな心にも無い事を言えるのか。 昼休みの保健室は、まだ昼間であるにも拘らず薄暗かった。 外は今にも泣き出してしまいそ...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・17 *R18

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.18 (Wed)

 「お母様に……怒られちゃう……わ……、ぁぁんっ……」 苦しそうに言葉を口にして、美春は鼻から息を抜く。 抜いた後もその息は治まる事無く、呼吸は乱れる一方だった。「あ……、ふぅっ……、んっ、あっあっ……!」「流石に、ちょっと重たいな」 バスルームの壁に美春を押し付け、立ったまま彼女を貫く学は、美春の片脚を腰に抱えながら失礼な不満を口にした。 いわゆる立位で繋がっている訳だが、女性の身体を支えながら「重い」 などと...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・16 *R高

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.17 (Tue)

  「何か……恥かし……」 咥えた美春の人差し指を、口腔内で愛撫し続ける学。 その舌は彼女の指全体を舐め上げ、指先で回された。根元まで呑み込まれると、血流が止まってしまったかのようにその指だけが熱くなる。 時々指を舐められたりする事はあったが、こんなに丁寧に口の中で愛撫された事はない。指も快感を得られる部位だ、というのは知っている。しかしその行為だけを目の前でされると、妙に恥ずかしく背筋がゾワゾワと痺れ...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・15

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.16 (Mon)

 「一月末に、そのスケジュールが俺の仕事の中に入ってただろ?」 温かいお茶でふぅっと一息つきながら、美春は年末年始の休みに入る前に調整した、仕事始めからのスケジュールを思い出していた。 床に座りながらイチャイチャしていた二人だが、“企業間新年会”の話が出た直後、さくらに言いつけられたらしいメイドがお茶を運んで来たので、ひとまずローテーブルが置かれたラグの空間へ移動し一息つく事にした。「そういえば有った...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・14

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.15 (Sun)

 「うぅにゃぁぁぁ……」 疲労困憊した猫。そういう猫が実在するのかは不明だが、例えるならこの声はそれに似ている。 そんな意味不明の声を上げながら、美春は学の部屋へ入った途端、ぱたりと倒れた。それも入ってすぐの絨毯の上。着物姿でうつ伏せになり伸びている様は、申し訳ないが少々笑いを誘う。「おい、美春。せめてソファかベッドで倒れろよ」 そんな美春を見て、やはり笑いに誘われつつ、その可笑しさを喉の奥で堪えてい...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・13

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.14 (Sat)

 「眠くはありませんか?」 そう訊かれるまでも無く、紗月姫は少しウトウトしていたようだ。 親族会に出席していた時は、疲れこそ感じても眠気は無かった。しかし今、神藤に抱き上げられたその腕の中で、彼女は軽く睡魔に襲われている。「少しウトウトしていたみたい。……でも、大丈夫よ。午後からのお務めはきちんと果たすわ」「あまりお辛いようでしたらお休み下さい。旦那様には私からお嬢様の体調が優れない旨をお伝えいたしま...全文を読む

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番外編・「桜舞う君へ・・・」 18 (R15)

恋桜~さくら~・2

2011.05.14 (Sat)

 「眠れなくなっちゃうわ……」 柔らかな肢体が、私の身体の下でうごめく。「なら、眠らなくて良い」 私はその身体を組み敷いて、さくらの首筋に唇を落とした。「運転して帰るのでしょう? 寝不足は一さんが辛いわ」「だったら、もう一日泊まっても良い……」「仕事は?」「休む」 正直な気持ちを答えたというのに、さくらはクスクスと笑い出した。「嘘つき。絶対予定通りに帰って明日からの仕事に備えるクセに」「大正解。……じゃぁ...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・12

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.13 (Fri)

 「おとーさんの……ばかぁ……」 同情の言葉も掛け辛いほど、美春の声は落ち込んでいた。 座卓に額が付いてしまいそうなほど項垂れた様は、流石のさくらも声を掛けられない。 いきなり大介から告げられた“お正月は家に誰も居ないぞ・宣言” これは、親族会が終了したのち、家へ帰って家族と一緒に楽しくお正月を過ごすつもりで居た美春には、正に寝耳に水、想定外の出来事だ。 他の親族より遅れてやってきた大介とエリだが、「旅行...全文を読む

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番外編・「桜舞う君へ・・・」 17

恋桜~さくら~・2

2011.05.13 (Fri)

 「一さん……?」 片腕に抱きながら眺めていたさくらの瞼が薄く開き、微かに動いた唇から、彼女の可愛らしい声がひっそりと聞こえた。「起こしてしまったか? すまないな……」 今までの事を思い出しながら、ずっとさくらの寝顔を眺めていた。時々頭を撫でたり抱き締め直したり、決してジッとしていた訳では無かった。つい思った事が口を衝いて出たりもしていたのだから、さくらが目を覚ましてしまったとしても不思議ではない。「何...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・11

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.12 (Thu)

 「本当に良かったの? 一真君」  うつ伏せにしていた身体を少し起こし、菱崎晶香(ひしざきしょうか)は一真を覗き込む。  頬がまだ少し染まっているのは、さっきまで彼に愛されていた余韻。本来黒目が大きく澄んだ瞳が、今は半眼で何処かとろっとしているのは、初日の出を拝む為に車内で仮眠をとり早朝から起きていた為で、昼近い今になって眠気に見舞われているせいだろう。……ついでに、一真に抱かれた後の気持ち良さも手伝っ...全文を読む

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番外編・「桜舞う君へ・・・」 16

恋桜~さくら~・2

2011.05.12 (Thu)

 「さくらを見ていて、あんなにイラついたのは初めてだぞ……」 声をかけたって、目を覚まさないのは解かっている。いや、目を覚まさないから話しかけているのだ。 幼い頃の椿が人形に話しかけていた事を思い出す。返事は決して返って来ないのに、どうして話しかけているのかと訊いたら、「大好きだから話しかけている」 と言われた。「この子と話しをしていると思うと嬉しいから」 と。 その気持ちが、今になって少し解かる様な...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・10

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.11 (Wed)

 「あの……、笑うなら、いっそ大声で笑って下さい……」 恥かしさのあまり、美春の声は少々情けない物になっていたかもしれない。 大介とエリも揃った“親族会”の日本間には、何とも言い難い気まずい沈黙が流れ続けているのだ。 いや、全くの沈黙では無い。あちらこちらから押し殺した笑い声が聞こえてくるという、美春にとっては実に居心地の悪い状況が作られている。 原因はひとつ。美春の“有り得ない勘違い”だ。 お互いを懐かし...全文を読む

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番外編・「桜舞う君へ・・・」 15

恋桜~さくら~・2

2011.05.11 (Wed)

 「本当に、あの時は驚いた……」 思い出すと苦笑いが漏れる。思い出すといっても、そんなに過去の事では無い。つい数時間前の事だ。 さくらが、この部屋へ乗り込んで来た時だ。 私はぴったりと肌を寄り添わせていたさくらから少しだけ肩を引き、彼女の寝顔を眺める。 何度見ても飽きない可愛らしい寝顔。いや、飽きる事など有り得ないだろう。 その顔はあどけなく、本当に可愛らしい。いや、さくらは寝顔以外でも、どんな表情を...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・9

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.10 (Tue)

 「いや、本当だよ。すっかり“綺麗な奥様”になっていて驚いた」「有難うございます。大介さんは相変わらずお優しいわ。傍に居ると落ち着きます」 しっとりとした大人の雰囲気。というのは、こういった物を言うのだろうか。 大介と椿、二人が立つ空間だけ、何か違うものを感じてしまう。 玄関ホールへと続く廊下の陰からその空間を遠目で見ていた美春は、おかしな胸騒ぎを感じていた。「お嬢様だった椿ちゃんが、こんなに奥様らし...全文を読む

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番外編・「桜舞う君へ・・・」 14

恋桜~さくら~・2

2011.05.10 (Tue)

 「皆、もうお前には会えないと覚悟していたのだぞ……」 私は天井を眺めていた視線を移動させ、腕の中で眠るさくらを双眸に映し話しかけた。 それでも彼女が目を覚ます気配は無く、相変わらずの可愛らしい寝顔は私の睡眠欲を奪ってゆく。 さくらの寝顔を見ていたくて、私の脳は眠る事を拒否しているようだ。 眠れないならそれで良いではないか。一晩中さくらを眺めていれば良いだけの話だ。一晩中見詰めていても、見詰め足りない...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・8

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.09 (Mon)

 「総帥と奥様は、私の両親を御存知なんですか?」 最初は緊張ばかりしてしまい、不思議に感じていてもそれを訊き返す余裕も無かった。しかし良く考えてみると、総司は美春を見て父や母に良く似ていると褒めてくれたのだ。 両親の口から辻川夫妻の話など聞いた事は無いが、母の若い頃に瓜二つとまで言われたのだから、会った事があるのだろう。「美春のお父さんは、ウチの父さんと幼馴染だろう? 椿叔母さんは父さんの妹なんだか...全文を読む

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第1章・(王子と姫と天使の一族)・7

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.05.08 (Sun)

 「シッカリと顔を合わせてお話しをさせてもらうのは初めてだね。優しい表情と目元がお父様にそっくりだ。全体的な雰囲気は、お母様の若い頃に瓜二つだね。いや、目を瞠(みは)るほど可愛らしい娘さんで、改めて驚いているよ」 “気性が荒く、自分の意にそぐわなければ相手が女性であろうと手を上げる” そんな前振りをされ、頭に記憶付けられてしまっていた“辻川総司”という人間は、そんな空恐ろしい雰囲気など感じさせないほど、...全文を読む

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