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【  2011年08月  】 

第6章・(吊り橋の恋でもいいから…)・8 *R高

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.31 (Wed)

 「学ってば、意地悪ね」 そういう台詞はベッドの中で言ってもらいたい。 そんな事を考えてしまうのは、ここのところ所用が重なって、美春とゆっくり二人の時間を過ごしていないからだろうか。(“美春不足”だなぁ……) はぁ、と肩を落として溜息をつき、学は愛しの秘書を手招きする。須賀に出していたコーヒーを片付けようとしていた美春は、その手を止め、ソファにも垂れかかる学に近づいた。「何? 何か反論? だって、意地悪...全文を読む

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第6章・(吊り橋の恋でもいいから…)・7

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.30 (Tue)

 「じゃぁ、症状的には、もう心配の無いところまで来ているのね?」 美春は両手を合わせ、小首を傾げて心嬉しい笑顔を見せる。 その表情はとても眩く佳麗で、いつもの事だが須賀は、言葉を失ったまま見惚れてしまった。「まぁ、発作を起こす事も無くなっているのだし、うなされる様な事も無くなったんだろう? 普通に生活を送れている感じでもあるから、そう診断をされても無理はないよな。……なぁ? 須賀さんっ!」 デスクから...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・9

迷宮の天使

2011.08.30 (Tue)

 「おひとつ如何ですか?」 差し出された薄紫色の個体に、紗月姫は当惑する。 それを差し出した当人自体は、商売慣れしたとてもにこやかな顔をしていた。「あの……、これは、何なのですか?」「チョコレートですよ。薄紫色で綺麗でしょう? ラベンダーのチョコレートなんです」「ラベンダー?」 紗月姫は瞼をしぱ叩かせ、白いパティシエールの衣装に身を包んだ女性が手に持つ、小さな銀トレイを覗きこんだ。 銀トレイの上に敷か...全文を読む

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第6章・(吊り橋の恋でもいいから…)・6

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.29 (Mon)

 「ダメっ」 その声は、いきなり背後から聞こえた。 驚いた悠里が振り向く間もなく、彼女の顔の横からスーツに包まれた両手が伸びて来る。その手はパソコンのキーボードを素早く打つと、メールを送信したようだ。あまりにも早くて、悠里はその内容を確認する事も出来なかった。 その指の動きに見惚れる悠里。いや、今だけでは無く、彼女はいつもその指の動きに見惚れる。 軽やかにキーボードの上を滑る指は、男性的で逞しく頼も...全文を読む

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●『理想じゃ愛は語れない!」・3(700000htキリ番リクエスト)

理想の恋愛・企画SS集

2011.08.29 (Mon)

 「ん~、美味しいっ」 両手の指先でホカホカの柔らかさを潰さないように支え持ち、ふわふわのバンズとソーセージにかぶり付く。 ソーセージ特有の塩味に隠し味のメープルシロップが口の中で合わさり、何とも言えない味覚の幸福感が彼女を襲った。「嫌な事も忘れるなぁ……」 その幸福感を噛みしめ、目尻を下げ、頬を緩める美春は、とてもご機嫌だった。 彼女が居るのは、二十四時間営業のハンバーガーショップ。 学が一真に「美...全文を読む

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第6章・(吊り橋の恋でもいいから…)・5

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.28 (Sun)

 「須賀さん、まだかな……」 以前なら仕事中に時間を確認したい時は、どんな時でも腕時計を見ていた。 それが今は、デスクに着いている時の確認時、パソコンの時刻表示を覗き見る癖が付いてしまっている。 実を言えばこれは須賀の癖でもある。近くでいつも彼を見ている悠里は、いつの間にかその癖を真似るようになっていた。 専務のはからいもあり、悠里が葉山製薬の準社員として働き出したのは去年の夏。高卒でこれといった特技...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・8

迷宮の天使

2011.08.27 (Sat)

 「これを、見ていたのか……」 ショーウィンドウのドレスを見詰め、神藤は呟く。 そこに飾られているのは、トルソーが纏ったミニ丈のウエディングドレス。純白のAラインはとても可愛らしく、ドレープたっぷりの裾回りは、足を進めるたびにきっと美しい波を作るに違いない。(紗月姫は脚も綺麗だから、ミニ丈も似合うのだが……) 思わず紗月姫がそれを着用した姿を想像して、神藤は口元がほころぶ。 昔、パーティ用のドレスを翼に...全文を読む

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第6章・(吊り橋の恋でもいいから…)・4

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.27 (Sat)

 「すいません。須賀さんは戻っていますか?」 そんなに大きな声を出した訳では無いのだ。 彼女にしてみれば、普通に話をするレベルの大きさだっただけだ。 IT事業部は、ハードな業務内容から、主に男性ばかりの職場になっている。オフィス内に響くのは、コンピューターの機械音や操作音。その中で人の声が行きかっているといった感じだ。男の職場といった雰囲気で活気付いているので、小さな声一つ、あても無く出したところで気...全文を読む

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第6章・(吊り橋の恋でもいいから…)・3

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.26 (Fri)

 「うーん、やっぱ、美味いなぁ」 ついさっき専務室で耳にしたような台詞を口に、須賀は喜々としてコーヒーをすすった。「やっぱり悠里ちゃんが淹れてくれるコーヒーは最高だよ。オレ今まで、こんなに毎日美味いと思ってコーヒー飲んだ事なんてないよ」 またもや先ほどの専務室で耳にしたのと同じような台詞だが、本当にそう思ってしまうのだから仕方が無い。「そ、そんな……、ありがとう……」 当然コーヒーを持ってきた悠里は、他...全文を読む

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第6章・(吊り橋の恋でもいいから…)・2

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.25 (Thu)

 「ん~、やっぱ美味いなぁ」 コーヒーカップを片手に、しみじみと唸り声を上げたのは学だ。「やっぱり美春が淹れてくれるコーヒーは最高だよ。これ以上美味いコーヒーがあるならお目にかかりたいくらいだ」 デスクに片手を添え、椅子を少し横へ回すと、トレイを片手に嬉しそうな秘書がそこに立っている。「有難うございます。専務」 学の横に立っていた美春はにこりと微笑み、少し屈んで口元に片手を添え、内緒話にならない耳打...全文を読む

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●『理想じゃ愛は語れない!』・2(700000htキリ番リクエスト)

理想の恋愛・企画SS集

2011.08.25 (Thu)

 「居ないって? こんな朝早くからか?」 学は眉をひそめて、玄関に出てきた一真(かずま)を見た。「何だよ? 何処に行ったんだ? まさかこの歳でラジオ体操でもないだろ?」 良く整った綺麗な顔をしている分、学は怪訝な表情をすると少々相手に威圧感を与え、怖い顔つきになる。 まだ中学三年生の一真は、美春の弟。この場に彼女が居たならば「そんな物騒な顔、大事な私の一真に見せないで!」 と、いささかブラコン気味の...全文を読む

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第6章・(吊り橋の恋でもいいから…)・1

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.24 (Wed)

 「これからイイコトしてもらうのに、なんて顔してんだよ」 おぞましい声で吐かれるそんな言葉が、自分に向けられているものだと、彼女はしばらく信じる事は出来なかった。「もう少し嬉しそうにして見せろよ」 目の前に居たのは、見知らぬ五人の男達。 この男達を見たのは、ほんの三十分前だ。 今日は仕事が休みだった。 彼女は喫茶店のウエイトレス。店は年中無休で、休みは必然的に平日だ。 午前中は、一人暮らしの小さな部...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・7

迷宮の天使

2011.08.24 (Wed)

 「あんたさぁ、歩道の真ん中に突っ立ってたら迷惑だって、解ってんのか?」 ライダースジャケットにジーンズというスタイルの少年は、いささか呆れたように紗月姫を眺め、どこか冷たい笑みを浮かべた。「見てみろよ。さっきから通行人がアンタを除けて通ってるだろ? 悪いと思わん?」 少年に言われ、紗月姫は人が歩く流れに目を移す。右から来る人、左から来る人、確かに歩道の中央に立つ彼女を避けて通って行く。 交差点ばか...全文を読む

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●『理想じゃ愛は語れない!』・1(700000htキリ番リクエスト)

理想の恋愛・企画SS集

2011.08.23 (Tue)

 *注意!* このお話はパラレルです! 「理想の恋愛~」 本来の設定とは関係がありません。 御注意の上、お読みください!! **********「俺と結婚しよう! 美春!!」 その言葉で幼馴染生活に別れを告げ、幼い頃から想い合っていた葉山学と光野美春が婚約したのは、高校三年生の夏。 望まなくても女の子が寄ってくるようなプレイボーイで、浮名を流しまくった学も、幼い頃から好きだった美春とその思いを一つにす...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・6

迷宮の天使

2011.08.22 (Mon)

 「取り敢えず、学様と美春様は、カフェに戻ってお待ちになっていて下さい」 紗月姫が居なくなって一番慌てなくてはならない神藤が、実は一番慌ててはいなかったのかもしれない。「そうですね……。美春様が、カフェでケーキのひとつでも食べ終わる頃には、お嬢様をお連れ出来ると思いますので」 至って軽く口にする神藤だが、美春は不安で堪らない。 何といっても、自分と一緒に居る間に紗月姫は居なくなってしまったのだ。 目を...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・30

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.20 (Sat)

 「神藤がフラれるなんて、信じられないわよねぇ。……可哀想っ」 可哀想と言うなら、もう少し可哀想と言う心情が分かる口調で言った方が良い。今の口調では、どう贔屓目で聞いても“可哀想”というよりは“面白い”だ。「御同情頂き恐縮ですが、特に残念には感じておりませんので。ご心配無く」 まったくもって同情の欠片も見えない紗月姫に、同情を寄せて貰った感謝を口にして、神藤はデスクに乗った二台のパソコンモニターの間から、...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・5

迷宮の天使

2011.08.20 (Sat)

 「さて、どうしましょう……」 そんな事を言っている場合では無い。 言っている場合でも無いが、言って良い立場でも無い。「美春さん、怒っているかしら……」 しかし紗月姫の心配は、自分が美春からはぐれてしまったという事よりも、美春は怒っているのではないかというところへ行く。「私だって……、何が何だか……」 紗月姫は左右を見回し、ひとつ大きな溜息をついた。 目の前には交差点が見える。信号が変わり、人が行き交い、そ...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・29

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.19 (Fri)

 「涼香達、大丈夫かなぁ……」 出窓に両手をつき、美春は身を乗り出して、窓の外に広がる夜景を眺めた。 新年会が行われたホテルは、地上ニ十階建て。そこの十八階にあるスイートルームに、二人は居る。 よく利用するセレモニーホテルのスイートは、地上三十階だ。そこからの眺めとは、もちろん夜景の雄大さが違ったが、いつもとは違う眺めと、いつもとは違う部屋の雰囲気が、美春の気持ちを少々浮き立たせていた。 楽しい気持ち...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・28

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.18 (Thu)

 「怒ってるでしょ?」 相手の機嫌を訊ねる場合、「怒ってる?」 と訊くのと「怒ってるでしょ?」 と訊くのとでは、かなり印象が違う。 前者は、やや控えめで可愛らしいが、後者は、断定的で強気な物を感じる。 強気なのは彼女の専売特許。彼だって、そんなところが堪らなく気に入っている。だから本来なら「どうかなぁ? 怒ってるかなぁ? どっちだと思う?」 と煽り、「怒ってるわよ! 怒ってるに決まってるじゃない!」...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・27

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.17 (Wed)

 「怒っている?」 紗月姫が様子を窺う様に訊くと、訊かれた神藤は首を傾げた。「何を、怒っているかと訊かれているのですか?」「私が、白百合を彼女達にあげてしまったから」 その言葉に足が止まる。とはいっても、丁度エレベーターの前だ。 会場内からはまだ人が出てくる気配は無く、フロアロビーやエレベーターの周辺にも、客どころか従業員の姿も見えない。「せっかく神藤が、私のようだと、守ってくれた花だったのに……。神...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・4

迷宮の天使

2011.08.17 (Wed)

 「ここで、ドレスを見ていたのよ……」 美春はちょっと泣きそうな顔をしつつも、この状況を説明出来るのは自分だけなのだと自分自身に言い聞かせ、落ち着く為に深呼吸をした。 “紗月姫が居なくなった”との連絡を受け、急いでカフェを出て美春が立つショーウインドゥの前に駆け付けた学と神藤。 ショーウインドゥには、派手ではないが、大きなリボンやレースがとても可愛らしいウエディングドレスがトルソーに飾られている。その下...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・26

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.16 (Tue)

 「……おっ、大袈裟だよな……、たかが余興で、握手だとか、詫び、だとか……」 紗月姫と神藤の姿が見えなくなってから、それを待っていたかのように風間が口を開いた。「大体、飛び出して来たのはあっちだし……、怪我は無かったんだし……、別に、こっちが謝る必要なんて……」 先ほど自分が受けた神藤からの言葉に、一人反抗しているようだ。周囲に聞いて貰いたいが為に大きめの声で呟いてはいるが、動揺のあまり視線は水浸しの床を彷徨い...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・25

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.15 (Mon)

 「余興は終わりです」 よく通る凛然とした紗月姫の声が、会場内に響き渡った。「些か公平さを欠いた余興ではありましたが、少しはお楽しみ頂けましたでしょうか」 この余興を提案したのは紗月姫では無い。しかしその終了を告げているのは彼女だ。まるで勝者の特権のように。 そしてまた紗月姫の問いかけに対して、会場中が拍手を持って答えたのだ。 満足いかないはずなど無いではないか。愚かな男の思い上がりを面白おかしく見...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・3

迷宮の天使

2011.08.15 (Mon)

 「あ……、煌?」 結婚式後に用意された、二人きりの時間に思いを馳せていると、いつの間にか背中のファスナーが下され、ゆっくりとドレスを肩まで下げながら、煌の唇が左耳の下で彷徨っている事に気付いた。「やっ……、くすぐったい……」 上半身を滑り落ちていってしまいそうになっているドレスを胸元で掴み、紗月姫は笑いながら両肩を竦める。 肩を竦めると唇が付けづらいらしく、煌は少し咎めるように彼女の耳元で囁いた。「駄目...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・24

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.14 (Sun)

 「学っ!」 ハプニングで神藤のサーベルが折れた瞬間、この先の危うさは美春でも察する事が出来た。 もう見てはいられない。これ以上彼に、こんな馬鹿らしい余興に付き合わせておく必要があるのか。この二分間の間に、神藤はどれだけの侮辱を風間から受けたというのだ。 耐えられなくなった美春が叫んだ瞬間、学が走った。 彼はサーベルが並べられた台に駆け寄り、刀身が長いサーベルをひと振り手に取ったのだ。だが、そのまま...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・23

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.13 (Sat)

 「なんだ? あのニーさん、口だけはでかいけど実力が伴ってねーな」 サーベルの端を両手で掴み首の後ろで肩に担いだ少年は、それをグリグリと肩に押しつけながら、ダルそうに風間を嘲った。「攻めてるようだけど、押されてんじゃん? それもゼーハー息切らしてよ。みっともねーな。あのボディガードさんの方が年上なんだろ? あっちは息切れ一つしてねーじゃん? ニーさん、かっこわりぃ」「まぁ、お嬢さんを独占してて面白く...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・2

迷宮の天使

2011.08.13 (Sat)

 「もぅ、……煌(あきら)ってば……」 紗月姫は頬を染め神藤を仰ぐ。少々伏せられた瞼は、決して怒っている訳ではない。「何? 本当の事だろう? 紗月姫は私の天使なのだから。誰よりも何よりも綺麗なのは当たり前だよ。ほらウエディングドレスさえも霞んでしまっているじゃないか。ドレスが気の毒だから、いっそ何も着ない方が良い。それが一番綺麗だよ」 明らかに“お世話役”とは違う愛しさで、神藤は紗月姫を見詰める。かける言...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・22

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.12 (Fri)

 「二分で決着、なんて、……神藤さんは受け身以外の事は許されていないでしょう?」 紗月姫が神藤に対して出した指示を、傍に居た美春も聞いていた。受け身のみの神藤に、二分で決着をつけろと言った話だ。 美春が口にした疑問に答えたのは、もちろん学だった。「サーベルを受け取った時点で、身体でかわすだけでは無く、サーベルで受け止める行為も許される事になる。サーベルで受け、撥ね返す事も“守り”だ」 ならば神藤は、攻撃...全文を読む

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第5章・(迷宮への序章)・21

理想の恋愛 完璧な愛・第10部

2011.08.11 (Thu)

 「聞けば、彼はお嬢様が生まれた時からのボディガードらしい! お嬢様専用として、選ばれ続けているんです! 素晴らしい技量を身に付けた男に違いない!」 会場内の誰もが、サーベルを突き付けている風間ではなく、突き付けられている神藤に注目した。「その技量を、是非とも披露してもらおうじゃないか! 最高の栄誉を賜っている腕を見せてくれないか?!」 風間が咆えるのをやめると、会場内は静まった。誰もが神藤の反応を待...全文を読む

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番外編≪天使を迷子にしないで≫・1

迷宮の天使

2011.08.11 (Thu)

 「どうです? 綺麗でしょう?」 言われなくたって解っている。 大体、彼にとって彼女が“綺麗”では無かった事など無い。 常に彼女は美しく可憐で、絶対的に彼の天使なのだ。 そして「綺麗でしょう?」 と声をかけられるという事は、問い掛けてきた当人も“彼女は綺麗だ”と認めたうえで言っているという事だ。 愛する人を称賛されて、嫌がる者はいないだろう。そしてそれは、彼とて例外では無い。「神藤さん、お嬢様が綺麗すぎ...全文を読む

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