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【  2012年05月  】 

第7章≪北欧の王子≫・13

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.31 (Thu)

  葉山製薬本社ビルの正面入り口横には、二台の自動販売機がある。 どちらも飲料系だが、外に設置されているので、社員のみならず会社を訪れた関係各社の人間や、見学や薬局にやってきた一般の者でも利用する事が出来るのだ。 なので、社員ではない男が一人、自販機の横でコーヒーを飲んでいたとしても、警備員の柳原仁志は特に気に掛けてはいなかった。「警備員さん、お先にぃー」「土曜出勤お疲れさまでした! 良い週末を!」...全文を読む

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『そうだ、君にキスしよう』前書き・あらすじ

そうだ、君にキスしよう

2012.05.30 (Wed)

 ●前書き●(本編は2012/08/07完結済です)  本作品は、全年齢対象作品となります。  ですが、主人公が高校三年生の少年であり、思春期十代の青春ラブストーリーであるという概念から、多少なりと性的表現に触れます事を御了解下さい。 ●あらすじ●  ――どうしたら分かってもらえる? オレがどれだけ、君を好きか……――  高校の入学式で、田島信は同級生の少女に一目惚れをした。  想いは募るばかりで、何度も何度も伝えようとする...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・12

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.30 (Wed)

  存在だけを知らされ、その詳細は秘密にされていた五人目の婚約者候補。 ここに来て、その五人目が明かされるのだ。「お父様……、ひとつ、お聞きして宜しいですか?」 話の内容的に放ってはおけない。紗月姫は椿から離れ、総司と向き合った。「何故、五人目は今まで明かされなかったのですか? 学さんの件が最初から言えなかったのは分かりますが、五人目は……」「婚約者候補として認める為の書類が揃ってはいなかった。少々、そ...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・11

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.29 (Tue)

  何か薬物を使用しているのではないか……。 美春は咲月の様子を観察し、そんな疑いを持った。 ふらつく身体と、朦朧とした表情。時々焦点が合わない目。「あの女に言い寄る馬鹿な男は……、皆、死ぬんだから……」 美春はその時、連続して亡くなった紗月姫の婚約者候補達を思い出した。成澤咲月は、その事を言っているのだろうか。「……全部、死ぬのよ……。今、残ってる男も……、全部……」「待って、それは、どういう……」 薄笑いの中で...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・10

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.28 (Mon)

 『神藤さんを、D王国の女王に会わせる』 今朝の電話でその計画を学の口から聞かされた時、美春は心臓が停まり掛けた。 やけに帰国が早かったと思えば、彼はD王国で女王に謁見した直後、すぐに女王と側近を日本へ連れ帰ったのだという。 もちろんこの計画は、以前から王宮側と話し合われていたものであり、国際弁護士である田島や、同行した信悟などにも間に入ってもらって実現したものだ。『とにかく、本物の神藤さんに会って...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・9

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.27 (Sun)

  胸が詰まる思いとは、こういう物なのだ。 神藤は初めて経験する感情に、ただ立ち竦む事しか出来なかった。 彼の血が、全身が、今の感情に震え上がる。恐怖や恐れではない、それは、例えようの無い感動だ。 一生触れる事は叶わなかったかもしれない、己の本質的な物に触れたかのような、強烈なカタルシス。 嗚咽感はあるのに、涙は出て来なかった。 この感動を抱いたまま立ち竦んでいたら、自分はここから動けなくなるのでは...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・8

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.26 (Sat)

  風が騒ぎ 光が躍った。 悪戯に吹き抜けた風は、神藤の柔らかな癖毛を揺らす。木漏れ陽に躍る光は、彼の黒髪を銀色に輝かせ供に舞う。 舞う光はプラチナ色。時折彼の深い瞳を照らし、グレーの双眸を露わにした。 ――そんな彼の姿を、目の前の女性が涙を堪えて見詰めていた事に、誰が気付けただろうか。 話しかけたが、女性からの返答は無い。ただ黙って神藤を見詰めているだけだ。 何故か初めに、D王国の公用語を口にしてし...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・7

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.25 (Fri)

  そこは、小さいが良く整備された、小奇麗な公園だった。 広大な敷地を持つ辻川の屋敷。その裏手に、紗月姫が産まれる前からある施設だ。 周辺には数件の高級住宅や高層マンションなどがあるので、公園には子供の姿を見る事もあれば、散歩などをしている者もいる。 そしてこの公園に、神藤は特別な思いを抱いていた。「まさか美春様にお誘い頂けるとは、思ってもいませんでした」 美しいシャンパンベージュのベンツ。後部座席...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・6

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.24 (Thu)

  ――――美春は怒っていた。「居るんなら出なさいよぉ!」 応答の無いスマホに向かって文句を叫び、ひとつ間違えば壁に叩き付けるのではないかという勢いでポケットへ押し込む。 眉を逆立てたまま目の前を見ると、主の居ない専務用のデスク。 学の物だと思うと、それさえも腹立たしい。美春は思いっきり蹴って八つ当たりをしてやろうかとも思うのだが、爪先でコンッと蹴って、フンッと鼻を鳴らすのが精一杯だった。「本当に帰って...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・5 *R18

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.23 (Wed)

 「や、ん……、まなっ……あっ……」『なぁ、美春、いいのか? そんな大きい声出して……。一真、居るんだろ?』「んっ……ん、いぃの……ぁっ、あっ……」 軽いオーガズムの余韻に下肢を戦慄かせる美春。 どうせこれは夢なのだ。大きな声を出そうと構わない。一真は夢の中には居ないし、居ても真夜中なのだから、彼はもう寝ているだろう。『知らないぞぉ? 一真が、大好きなお姉ちゃんのヨがり声で欲情しても……』 可愛い弟をからかう学に、...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・4 *R高

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.22 (Tue)

  椿はその深く聡明な瞳を細め、なだらかに柳眉を逆立てて総司を凝視した。 総司の言葉を、信じても良いものか……。 ――五人目を認めるという、その言葉を。「そんな目をしないでくれ」 椿の前に立った総司は、眉を下げて椿を見詰め、疑問を投げかける瞳を片手で塞いだ。 すぐに彼の手は離れたが、自由になった椿の視界に入ったのは、彼女の前に両膝を落とし、腰を屈め、頭を下げる総司の姿。 それはまるで、土下座の様な姿だ。...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・3

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.21 (Mon)

 「何をなさっていますの? 勝手に人の部屋に、それも女性の部屋に足を踏み入れるなんて。どこまで独善的な方なのかしら」 これがもし、まだ結婚もしていない頃の彼女に言われたのなら、断りも無く部屋に入ってしまった非礼を詫びる気にもなるのだが……。「……椿の部屋は、ここではない筈だ。君の部屋がここだというなら、私の部屋もここである筈だね」 結婚して四半世紀。同じ邸どころか私室も寝室もベッドまで同じにしてきた妻に...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・2

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.20 (Sun)

 「お姉ちゃん、……大丈夫?」 頭上で聞こえたのが一真の声だという事は分かったが、美春は顔を上げる元気も無かった。 光野家のリビングに置かれている少々大き目のソファにうつ伏せで寝転がり、長い手足を思い切り伸ばす姿は、真夏のリゾートならばサマになったのかもしれないが、お風呂上がりを思わせるタオルポンチョとホットパンツでは「そんな格好でウロウロして、みっともない」と注意を受けるのが関の山だ。「でも珍しいね...全文を読む

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第7章≪北欧の王子≫・1

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.19 (Sat)

 「おはようございます。お目覚めは如何で御座いますか。お嬢様」 彼の変わらぬ笑顔を前に、正直、紗月姫は、花恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。 三時間の逢瀬を貰った翌朝、紗月姫の起床時間にやって来たのは、章太郎を監視に付けた神藤だ。 既に起きて身嗜みを整えている時もあれば、呑気にベッドの中で本を読んでいる時などもある。しかし、何たる事か今日に至っては、二人が寝室へ入った時に紗月姫はまだ眠っていたのだ。...全文を読む

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桜・8『寝かせてもらえますか?』

恋桜~さくら~・3

2012.05.19 (Sat)

 「買い込みましたねぇ、坊ちゃん」 ……そう言われると、私の方がちょっと照れます……。「そうかい? 先日よりは少ないだろう?」「袋の大きさが違いますよ。それと、重さ、かなっ……と」 身体全体で「よいしょ」というリアクションを取りながら、庭師の森さんは大きな声で笑う。車のトランクから次々に大きなショップ袋を取り出し、お弟子さんである茂さんに渡していった。 身体の作りが大きく、がっしりとした森さんとは違って、...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫15

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.13 (Sun)

  ――さくらはご機嫌だった。「椿さんは居るし、美春さんも居るし、エリちゃんも居るし、なんて良い日なのかしら今夜は」 葉山家のリビングは、豪華絢爛な女性達で花盛りだ。 さくらはもちろんの事、“里帰り”の椿。そして、美春とエリまで来ている。 光野家へ挨拶をする為に車を降りた椿が、エリと話が盛り上がってしまい、そのままエリと美春をさらって、葉山家へ連れて来てしまったのだ。使用前、使用後、の様に良く似た母娘が...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・14

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.12 (Sat)

  紗月姫を神藤の元へと送り届け、一度辻川邸へ戻った章太郎は、何食わぬ顔で執務室に入り仕事をこなしていた。「失礼します」 ちょっと気取った可愛らしい声と共に、細い腕がデスクの脇にコーヒーカップを置く。肩越しに振り返ると、辻川家のメイド服を可愛らしく着こなした女性が、ニコリと笑って立っていた。「有難う」 章太郎も笑って礼を言うと、女性はキョロキョロと周囲に視線を這わせる。執務室内の誰もこの光景に目を留...全文を読む

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桜・7『誰ですか?』

恋桜~さくら~・3

2012.05.12 (Sat)

 「こっちなんてどう? こっちのほうがヒラヒラして可愛いかしらね」 何着も目の前に出される、カラフルで可愛らしいお洋服達。 それは、ブラウスであったり、カットソーであったり、スカートであったり。「さくらちゃんは何色でも似合いそうよね。迷うわぁ。さくらちゃんは何色が好き?」 沢山のお洋服を、店の中央に置かれたディスプレイ用のガラスケースの上に並べ、ショップの女性店員さんはとても素敵な笑顔を見せてくれる...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・13 *R18

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.11 (Fri)

  ――――煌……。 彼の前でも口にした事の無い呼び方。 心密かに彼を想う時にだけ、口の中で呟き、ひとり鼓動を高め胸を痛める名前。 咄嗟にその名を口にしてしまい戸惑う紗月姫ではあったが、神藤の攻めに翻弄される今、そんな事を悩んでいる余裕は無かった。 そして、紗月姫が名前を口にした事で神藤も高揚する。彼女への愛しさが増し、彼女の全てを欲する我儘な気持ちはどこまでも高まった。「もう一度、呼んで下さい」「……あぁ...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・12 *R18

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.10 (Thu)

 「そんな事……、言わないで……」 紗月姫の声が震えた。「最後だなんて、言わないで……。私は、神藤しか要らない……」 このまま話が進めば、紗月姫の正式な婚約者、そして結婚相手は久我山に決まるだろう。総司が余計な権限を振り回さなければ、「俺を選ぶな」と言った学に決まる事は無い。 久我山は紗月姫と神藤の仲を認めると言っている。お世話役としての任務も続行させると。 紗月姫が時々“妻”としての役目を果たしてくれさえす...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・11 *R高

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.09 (Wed)

  背中に温かな感触。 それを感じる事で、悠里は眠ってしまっていた自分に気付いた。「起こした? ごめん」 突っ伏していた顔をテーブルから上げると、すぐ目の前に有ったのは須賀の笑顔。どうやら眠っていた悠里にブランケットをかけてくれたようなのだが、その気配で彼女が目を覚ましてしまったらしい。「おっ、お帰りなさい……。お疲れ様っ」 慌てて背を伸ばし労いの言葉をかけるが、「ただいま」の言葉と笑顔を目にして、悠...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・10

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.08 (Tue)

 「美春さんに、お礼を言わなくちゃ」 至福を含む、うっとりとした声が、ほのかな街燈だけが薄明りをくれる車内で漂い流れた。 肩を抱く神藤の力強い腕に、身体が痺れる。 全身に微弱な電流を流されている錯覚を起こすほどに、紗月姫はこの再会にゾクリとした高揚感を覚えた。「あなたにこうして触れられて、嬉しいわ……。神藤……」「私もです……、お嬢様」 高揚感を得ているのは紗月姫だけではない。神藤とて同じだ。 彼は両腕を...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・9

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.07 (Mon)

  菱崎修一郎は、酷く機嫌の悪い顔をしていた。 それは、家元の御機嫌を取るのが上手いとされる婿養子の雅人でさえ数歩引き、京香が詩苑を近付けないよう、居間から撤退してしまうほどの形相だった。 大きな座卓の上座にデンッと座り、着流しの袖の中で腕を組む姿は、正に鬼気迫る物が有る。「あなた。そんな顔をしていたら、誰も寄って来ませんよ」 それでも、そんな修一郎の傍に座り、平然と湯呑みを傾けるのは妻の亜希子だ。...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・8

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.06 (Sun)

 「何の用なの、水野。そういえば水野も今まで姿が見えなかったのね。どうしたの? “また”お父様の命令でも下った?」 不機嫌な表情で、棘のある言葉。 切れ長の瞳を細め、紗月姫は章太郎を冷たく一瞥する。 章太郎は総司に命じられ、正式にお世話役の任を神藤が解かれる日まで、二人を監視する役目を負っている。 使用人の中では、唯一紗月姫と神藤の関係を知る人間だ。 章太郎は紗月姫のお付きなのだから、紗月姫を守らなく...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・7

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.05 (Sat)

  思えば美春は、素肌にシーツを巻き、神藤のスーツを肩から掛けてもらっているだけの姿だ。 これから別室へ案内されるとしても、この恰好で社員達が居るビルの中を歩くのは恥ずかしい。「はい、分かりました。すぐに御用意を……。ですが、この部屋では失礼かと存じますので、これから御案内する別室で御着替えになっては?」「あ……、でも、この恰好で移動は……」 章太郎の提案に、美春は戸惑いを見せる。見るに見兼ねたのか、神藤...全文を読む

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桜・6『残念でしたね?』

恋桜~さくら~・3

2012.05.05 (Sat)

  ドキドキして、おかしな気分……。 なんだか、いけない事をしているみたい……。「おかしな気分になるものだな。……良からぬ事をしてしまっている様な気分だ」 あっ、同じ事考えてますね? 私の素肌を辿る一さんの大きな手が、何となくいつもより荒々しい気がして、余計にドキドキしてしまう。「は……じめ、さ……」 両肩を竦めて、彼の腕を押さえる。何? 凄く恥ずかしい。 している事はいつもと同じ。 一さんが思うままに、私の...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・6

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.04 (Fri)

  ――――命令は解除された。 その役目を全うする事無く。彼の仕事は、終わったのだ。 章太郎は、今まで総司の声が聞こえていたヘッドセットに指を当て、目を閉じて深く息を吸い込んでから、目前には居ない“当主”に頭を下げた。 ゆっくりと息を吐き、吐き切るタイミングで頭を上げる。 命令を解除されたからには、彼は自分の中でも気持ちのリセットをかけなくてはならない。 いつもの彼に、戻るのだ。「章太郎」 彼の様子を見て...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・5

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.03 (Thu)

  紗月姫の婚約者候補である学が、元婚約者である美春を気遣うという事は、不誠実な行為に当たり、絶対にしてはいけない事。 該当する行為によって総司の行動が止まるというならば……。 ――賭けは、主導権を持つ総司の勝ちだ。 総司が薄笑いを浮かべる。 しかし聞こえて来たのは、自信に満ちた学の声だった。『総司叔父さん……。美春はただの幼馴染なんかじゃ無い』 学の言葉は、確実に総司の夢を打ち砕く……。『一生。俺の女は、...全文を読む

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第5章≪嵐の夜≫・4

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.02 (Wed)

  最初はただの含み笑いだった。 組んだ手の甲に額を付け、肩を震わせていた総司ではあったが、それはすぐに蔑みの失笑に変わる。「うつけた事を……」 顔を上げ、チラリと信に視線をくれ、すぐに鼻を鳴らし横へ流す。それはまるで、彼の姿など見る価値も無いと言わんばかりだ。「君は、頭の良い人間だと思っていたが……。私の思い違いだったのかな?」 学と総司の賭けは、学が指定された期限までに最高の結果を出せれば彼の勝ち。...全文を読む

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第6章≪嵐の夜≫・3

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.05.01 (Tue)

  社会的地位の格差。そんな物は、ここへ来る前から分かっている。 信はそれを見越した上で、総司に噛み付きに来たのだから。「では総帥。光野美春をこの場所へ連れて来た事は、認められますね?」「“客人”として、だ」 総司はあくまでも拉致を否定する。仮に肯定したとしても信に手出しは出来ないが、信は“葉山学の代理人”を謳って来ているのだ。それを警戒してか、総司はどこまでも美春は客人であるという主張を貫いた。 今ま...全文を読む

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