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【  2012年08月  】 

【もしも企画】番外編『僕のお姫様』act.8

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.29 (Wed)

 「まっ、学君っ、落ちる、落ちるっ!」「大丈夫だよ。落とさないよ」 焦る美春に余裕の学。だが、美春の焦りは半分照れ隠し。「僕、結構力もちなんだよ? 美春くらい持って歩けるよ」「もっ、持たれたの初めてだから知らないもんっ」「大きくなってからはさ、抱っこするのも我慢していたんだよ。“悪い大人”になっちゃいそうだったから」「学君っ」 会話の通り、美春は今“持たれている”のだ。それも、女の子なら誰もが憧れる「お...全文を読む

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【もしも企画】番外編『僕のお姫様』act.7

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.28 (Tue)

  結婚式の前日だ。美春が、光野家の人間として過ごす最後の夜。 恥ずかしくはあるが、「今まで有難うございました」の挨拶を、美春は大介とエリの前でするつもりでいたのだ。 きっと泣いてしまうだろう。お嫁に行くのは隣の家だ、いつでも会う事は出来るが、明日の朝に籍を入れる美春としては、両親への挨拶を“光野美春”としてのケジメにするつもりでいた。 だが大介は、今夜は仕事で帰れないので葉山家へ行っているようにと、...全文を読む

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【もしも企画】番外編『僕のお姫様』act.6

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.27 (Mon)

 「そんな事はないよ。緊張しているんだよ? だって、明日、やっと美春をお嫁さんに出来るんだから。考えただけで、ソワソワして落ち着かないよ」 だが、学の口調には緊張の欠片もない。いつも通り穏やかで、爽やかな雰囲気だ。(嘘つき……) ついつい捻る美春。これなら、「緊張なんかしていないよ。どうして緊張なんかするの? 楽しみにしていた結婚式だよ?」と軽く返されてしまった方が気も楽だ。 学の言葉を無駄な気遣いと...全文を読む

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【もしも企画】番外編『僕のお姫様』act.5

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.26 (Sun)

 「学君は、会社で綺麗な女の人と一緒にいて、色々満足してるから、女の子としての美春になんて、興味無いでしょう……?」 ネクタイを締め、スーツを着て歩く学。仕事をしている姿を見に行った事もあるが、美春が知っている学ではないのではないかと疑うほどカッコ良くて、凛々しくて、そして、怖いほど大人の男の人だった。 だから美春は、余計に心配になったのだ。 学は大人で、周囲にも大人の女性が沢山いて。でも、自分は子供...全文を読む

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【もしも企画】番外編『僕のお姫様』act.4

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.25 (Sat)

  ――――美春が生まれて、十四年。 彼女は、とてもとても素直で純粋な少女へと成長した。 それは、優しい両親や質の良い友達、そして何より、生まれた時から彼女を見守り続けてくれた学のお陰であると言っても決して過言ではない。 だが、人には成長期という物があり、それは反抗期とも呼ばれ、また十代においては思春期とも称される。 十四歳の美春は思春期だ。 周囲や環境の様々な変化に敏感になる年頃ではあるが、彼女は特に...全文を読む

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【もしも企画】番外編『僕のお姫様』act.3

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.24 (Fri)

 「何か、あったんですか?」 学にはそう訊くしか術は無い。 美春と出掛ける、いわゆるデートや、ふたりで互いの部屋を行き来して過ごす時間は、学にとって、美春にとっても幸せな時間なのだ。それを「やめろ」というのは、厳しい頼みではないのだろうか。 ふたりは四年前に結納を交わし、既に“婚約者”なのだ。六年後、美春が十六歳になったら挙式をする予定も立っているというのに。 理由を言い淀む大介を見るに見かね、エリが...全文を読む

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【もしも企画】番外編『僕のお姫様』act.2

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.23 (Thu)

  大介の動揺は仕方の無い事だ。 結婚して十年以上。やっと授かった初めての子供。 それも、望んだ通りの可愛らしい女の子だ。 エリが入院中も、美春が可愛くて可愛くて、出来るなら病院に泊まり込みたかったくらいだった。 これからどんな風に成長してくれるのか楽しみで堪らない娘なのに、生後一カ月で、最早将来を決められてしまったのだ。(いや……、学君だって、滅多に見ない赤ん坊が可愛い一心で言っているだけだ……) 大...全文を読む

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【もしも企画】番外編『僕のお姫様』act.1

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.22 (Wed)

 【御注意】*こちらのお話は【もしも企画】であり、パラレルです。 本編とは一切関連性は御座いませんのでご了承ください。**********「可愛いなぁ……」 最初に出たのはその言葉。 他に出すべき言葉の選択肢など、彼には思い付かなかった。「可愛い……」 呟く彼の視線は一点に注がれる。サンルームに置かれた大きめのクーファンに寝かされる、小さな人形に。 いや、人形ではない。 寝かされているのは、真っ白なドレ...全文を読む

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エピローグ・8≪約束の場所~サンルーム~≫

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.17 (Fri)

 「はい、美春。あーん」 心も身体もほんわりと安らいでいるところへ、目の前に差し出される、一口大に千切ったシフォンケーキ。 真っ白な生クリームも付いているというのに、口元まで運んでくれるのは学の指。 パクリと彼の指ごと食んで、ついでに指に付いたクリームもぺろりと舐め取る。魅惑の甘味にほっこりしながら視線を上げれば、背中から美春を胸に抱き入れる学の頬笑みが目に入り、直後唇が落ちてくる。「……美味しい?」...全文を読む

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エピローグ・7≪約束の場所~藤棚の想い~≫

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.16 (Thu)

  神藤が辻川家へ戻り、紗月姫の元に日常が戻って一週間。 連絡だけは取っていたが、訪問を控えていた学と美春が辻川家を訪れたのは、夏の気配を感じさせる陽射しが眩しい日曜日。 久し振りに会う二人を、紗月姫は幸せに満ちた笑顔で迎えた。 彼女の笑顔が以前よりも少々女性らしく淑やかな物に変わっていた事を、学は勿論の事、美春も気付いた事だろう。 退院後の体調を訊ねた学に、何と神藤は手合わせの相手を願い出た。どの...全文を読む

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エピローグ・6≪信と涼香≫

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.15 (Wed)

  学が口にした「総帥」という言葉に反応してソワソワしていた身体を止めたのは、スーツ姿ではあるがノーネクタイという少々珍しいスタイルの信だ。 菱崎家への到着をレクサスの後部座席で待つ彼は、本来ならば今週も涼香の元へは帰って来られる予定ではなかった。 それを変えてしまったのが、今話題に上った「総帥」だったのだ。「スケールが違う、っていうかさ……、違い過ぎる、っていうかさ……。ある種、お前よりぶっ飛んでるよ...全文を読む

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エピローグ・5≪離れていても…≫

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.14 (Tue)

 「これから仕事なんでしょう? でも嬉しいなぁ、気にかけて来てくれるなんて」 相変わらずの綺麗な動作は、妊娠しても変わらない。 畳の上だけを歩かせるなら、間違いなく彼女はトップモデルだと美春は思う。「はいどうぞ。この間、美春に貰ったほうじ茶だよ」 菱崎家の居間で、涼香はにこりと笑い、湯呑みを美春の前に置く。いつも服装はだらしなくならない物を心掛けている彼女にしては珍しい、ウエストがラフなワンピースが...全文を読む

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エピローグ・4≪須賀と悠里≫

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.13 (Mon)

  葉山製薬のコーポレートIT事業部は、男性ばかりの職場だ。 決して皆パソコンに向かって黙々と仕事をしている訳ではないので、結構騒がしい。 なので……。「あの……、こんにちは……」 普段なら、そんな小さな声に気付くはずなどないのだ。特に女性が恐る恐るかけた声など、察し難いこの上ない。 しかし……。 市橋悠里がオフィスの入り口で掛けた声は、オフィス中の動きを止めた。「おおっ! 悠里ちゃん!!」 誰が叫んだかは不...全文を読む

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エピローグ・3≪櫻井と冴子≫

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.12 (Sun)

 「休めば良かったのに」 毎日、この小言を口にしているのではないだろうか。 動き回る愛妻を眺めながら、櫻井はそう思う。「仕事が有るのに……。休めないでしょう?」 そして、愛妻の返事もいつも同じだ。「医務室の先生だって、休むなら臨時の養護員を紹介してくれるって言ってただろう」「何よ、そんな事言って、りっくんが若い養護員見たいだけなんじゃないの? 休め休めって煩いの、りっくんだけなんだから」「心配してんだ...全文を読む

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エピローグ・2≪紗月姫と神藤≫

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.11 (Sat)

 「こうなると思ったんだ……」 ハンドルを握った時から、章太郎の苦笑は止まらない。彼が運転しているのは、当主のプライベート専用ロールス・ロイス。滅多に出されない車だが、今日退院をする神藤を迎えに行く為に総司が用意をさせたのだ。 章太郎は、この車に紗月姫と神藤の二人を乗せて邸へと戻るのが仕事だった。 しかし、車を用意して、いつでも邸へ戻れる旨を説明しに行った彼に、紗月姫は笑顔で言った。「要らないわ。私は...全文を読む

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エピローグ・1≪学と美春≫

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.10 (Fri)

  美春が秘書課と専務室を行き来するのは当然の事だ。 何度出入りしようと、入り浸ろうと、特に誰も不思議とは思わない。 だが今日だけは、彼女の出入りを気にする男がいた。「美春君」 学の“仕事用”を漂わせた呼び掛けに、美春の足がピタリと止まる。彼はデスクから顔を上げ、溜息交じりに表情を曇らせた。「君は熊の子か」「くっ、くく、熊の子って……、まなっ……専務っ」 ハァっと再度大きく吐息し、重厚な椅子の背凭れに深く...全文を読む

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第8話・君を好きな気持ち、全部全部

そうだ、君にキスしよう

2012.08.07 (Tue)

 「んっ……」 それは、寝息と共に漏れる微かな呻き。 目を覚ました訳ではないのだと分かってはいても、信は急激に妄想の世界から現実へと引き戻された。(なっ、何をしようとしているんだ、オレはっ!) この距離、この行動、どう考えても、自分は涼香にキスをしようとしている態勢だ。(しっ、しっかりしろぉ! オレっ!!) 自分で自分を叱り、信は動きを止める。止めただけで離れないので、目は涼香の寝顔を見詰めたまま。そ...全文を読む

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第10章≪迷宮の天使≫・15

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.03 (Fri)

 「はい、どうぞ」 差し出されたビールの缶に、大介は目をぱちくりさせる。 持ち帰った仕事を終えてリビングへと寛ぎに入ったこの瞬間、妻が出してくれるのは緑茶かコーヒーだろうと予想していたからだ。 「ビールは一日一本ね」禁煙成功に続いて、出来る事なら禁酒もと推奨し始めた妻との約束なのだ。帰宅後の潤い、ビール中瓶一本は、既に飲み終えている。「何で?」 寄り添うようにソファへ腰を下ろしたエリは、不思議そうに...全文を読む

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第10章≪迷宮の天使≫・14

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.02 (Thu)

 「じゃぁ、また明日来るわね」 パソコンのモニターに見入っていた神藤の顔の前で掌を上下させ、彼の注意を逸らし、紗月姫は小首を傾げて微笑んだ。「いくらお仕事のお許しが出たからって、いきなり根を詰めて夢中にならないでちょうだい。仕事にやきもちを妬くなんて事はしたくはないわ」 ベッドサイドテーブルを押しやってパソコンを放し、神藤はベッドの傍らに立つ紗月姫へ手を伸ばす。「おいで。紗月姫」 その手に掴まり、紗...全文を読む

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第10章≪迷宮の天使≫・13

理想の恋愛 完璧な愛・第11部

2012.08.01 (Wed)

  取り敢えずは三日ほど開けよう。 意識が戻ったばかりでは行動も制限されるだろうし、体力的にも以前と同じという訳にはいかない。 お見舞いに行くとしても、神藤に気を遣わせては負担になってしまう。 そう考えた学と美春は、月曜日の朝に一度様子を見に行ってから三日ほど見舞いを控えた。 それでも差し入れは忘れず、一日に一度は様子を知る為に章太郎へ連絡を入れていたのだ。 元気になっているであろう神藤を見られるの...全文を読む

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