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【  2012年11月  】 

第5章3(か弱き乙女?)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.30 (Fri)

 「もちろん、何か分かった際も勝手には動きません。学さんにご報告いたしますわ。 学に安心を促し頬笑みを浮かべるが、肩越しに神藤を振り返った瞬間、紗月姫は“宝刀”の表情に変わった。「神藤。私のお付き達は、今頃何をしているかしら」 何を今更と言わんばかりの余裕を見せ、神藤は微笑む。「お嬢様からの至上命令を待っております」 満足げな笑みを浮かべる紗月姫を前に、美春は絶対的な威圧感を感じ取る。 春に大きな事件...全文を読む

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第5章2(天使の推論)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.29 (Thu)

 「どうして、斉先生じゃなくてお父さんなの?」 もちろん、紗月姫が切り出した話の不自然さに美春はすぐ気付いた。「それとも、何か薬で改善できるの? 注射とか? 斉先生は、眠っているだけとしか言ってくれないんだけど……」 病気の可能性を探るのなら、主治医である斉に訊くのが筋だ。大介は医者ではない。さくらの病状を探るなど出来ないだろう。 それとも紗月姫は、何か薬で改善できる方法を大介が知っているとでも言うの...全文を読む

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第5章1(お嬢様参戦)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.28 (Wed)

 「一伯父様は、会社に来ていらっしゃるのですか?」 ピンク色の花びらが、白いティーカップに添えられる。琥珀色の液体が花びらに触れると、香液の表面が微かに揺らめいた。 どこか倒錯感が漂うそんな光景を眺め、美春は思わず小さな吐息を漏らす。(……綺麗だなぁ、紗月姫ちゃん……。最近、以前より綺麗になったよね……) 彼女の唇がティーカップに触れ、紅茶が流し込まれる。そんな単純な光景さえ、美しい絵画を見ている気分にな...全文を読む

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第4章10(原因不明の眠り)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.17 (Sat)

 「ただ眠っているだけ。前回と同じだよ……」 冷静な口調。尚且つ落ち着きある態度であるはずなのに、一の表情がどこか苦しげに見えてしまったのは、彼の心中が決して穏やかではないと予想できるからだろうか。 顔には出さず上手く動揺を隠す仕草が、学ととてもよく似ている。そう感じる分だけ、美春は一を見ていて切なくなった。 今朝、どれだけ名前を呼ぼうと揺さぶろうと目を覚まさなかったさくら。 前回と同じ状態であるとす...全文を読む

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第4章9(娘的な心配)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.16 (Fri)

 「何だ、お母さんに言ったのか?」 エリ手作りのシフォンケーキをつつく学が御機嫌なのは、存分に美春をくすぐって楽しんだせいなのかもしれない。「うん、どうしようかな、とは思ったんだけど、……知っているのに後から言うのも何だかおかしいかなって……。それに、お父さんも、社長がお母さんと知り合いだったって知らなかったみたいだし」 グラスのアイスティーをごくごくと喉を鳴らして飲み干し、ガラステーブルの上に置かれた...全文を読む

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第4章8(光野家の団欒)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.15 (Thu)

 「うそぉ……」 疑わしげな口調ながら、大きな目を更に見開きキョトンッとして目をしばたたかせる。 口をぽかぁんっと開け、信じられないと呆気にとられる表情は、夫の心に娘時代のほんわりとした妻を蘇らせた。 その反動で、ついソファに並んで座るエリの肩を抱き寄せそうになってしまった大介だが、美春の「やっぱりお母さん、知らなかったんだよね」の呆れ口調で我に返り、背凭れの陰で伸ばしかけていた手をそっと引っ込めた。...全文を読む

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第4章7(服従する秘書)*R凌レ

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.14 (Wed)

 『怨んでいるなんて……』 グレースの表情は徐々に蒼白になり始めた。 彼女は明るいブラウンの瞳に翳を落とし、切なげにアランを凝視する。『わたしは……、決して、そんなことは……。アランは、わたしが貴方を怨んでいると……、そんな風に思っていたんですか?』『違うのか?』『そんなこと……、怨んでいたら、十五年間も貴方に従ってなどこられません』『十五年前、お前を親元から引き離し、金で買った弱みに付け込んで毎夜レイプして...全文を読む

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第4章6(眠りへの誘い)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.13 (Tue)

 「寝溜め、って出来ないものね」 欠伸に開く口を片手で押さえ、僅かに残念な表情を見せるさくらを、一は愛しげに見詰めクスリと笑った。「あれだけ眠ったのに。……今私が何を考えているか分かる? 少し眠くなってきたなんて考えているのよ、呆れちゃう」「無理をせずに、先に休むと良い。久し振りに会社へ出て張り切ったから、元気に見えるようでも身体が疲労を感じているのだよ」「ええ……、でも……」 さくらの瞳が申し訳なさそう...全文を読む

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第4章5(職場復帰?)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.12 (Mon)

 「さっ、さくらさんっ、何をしているんですか!」 その朝、出社した美春を驚倒させたのは、いつも通りスーツを着てキビキビと歩くさくらの姿だった。「あら、おはよう、美春さん」 秘書課のオフィスで柵矢室長と話をしていたさくらが、挨拶と共にニコリと笑みを向ける。あまりにも通常通りの彼女に、美春は立ち竦んだまま開いた口が塞がらなかった。 さくらは美春に近付くと、後ろ手を組んで左右から彼女を眺め笑顔で茶化す。「...全文を読む

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第4章4(バスルームの恋人達)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.11 (Sun)

 「美春はさぁ、どうして自分から話したんだ? 俺は訊いてないのに」 昼の一件を気にかけていると、相変わらず笑いながら学が問いかけてきた。「社長と何を話したか、なんて、そこまで報告は要らないぞ」「だって……、気になるかな、って……」「先手を打ったんだろ? 俺が変な誤解をしないように」「そんなこと……、きゃっ!」 泡を落とす為のシャワーが浴びせられる。しかし、お湯ではなく冷たい水だった為、美春は驚いて声をあげ...全文を読む

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第4章3(櫻井の心情)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.10 (Sat)

 「専務と光野はすぐに戻ります。申し訳ありませんが、もう少々お待ち下さい」 コーヒーを持って来た秘書課の女性が応接室を出ると、櫻井は規律正しい謝罪を口にした。 ソファにゆるりと腰かけ、アランは予想外の質問をする。「……さくらは、今日も休みなのかな?」「はい……。まだ、体調が優れないらしく……」 昨日一昨日と、さくらの姿が無かったのはアランも知っている。体調不良なのだと美春から聞かされているはずだ。 初日の...全文を読む

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第4章2(安堵の後で)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.09 (Fri)

 「検査の結果、全く異常は見られませんでした」 さくらの主治医、斉和彦は、少々申し訳なさそうに結果を口にした。 何かどこかに異常が見られたのなら、この事態を責任づけることも出来たが、どこにも異常がないとしか言えない限り、これはさくらの突発的な体調の異変と考えるしかない。「蓄積されていた疲労が、極度の緊張で睡眠機能に影響を及ぼした……、そう考えるのが妥当でしょう」 斉らしくない歯切れの悪い口調は、彼自身...全文を読む

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第4章1(二日間の眠り)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.11.08 (Thu)

 「ごめんなさいね。仕事を抜けて来させてしまって」 そう言ってさくらは、いつも通りの笑みを作った。 疲労の様子も憔悴した様子も見られない。病室のベッドで、それもパジャマ姿であるというのに、今にもスーツを着てえキビキビと歩き出してしまいそうな雰囲気だ。「いいえ。目を覚まされたと聞いたので……」 美春はさくらの傍らで言葉を濁す。ハッキリと言ってしまっても良いものなのか、少々迷いがあるのだ。 さくら自身、知...全文を読む

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