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【  2012年12月  】 

第7章5(神様のような上司)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.31 (Mon)

 「予定以外の仕事をさせてしまってすまなかったね、専務」 珍しく謙虚な台詞を口にするアランに対し、学も彼に合わせ温和謙譲な態度で接した。「気になさらないでください。それより、いかがでしたか、当社の医務課は」「社員に対する心遣いが素晴らしいね。薬局くらいの施設はスイス本社にもあるが、社員の健康管理までできる施設はないからね」 アランは本気で感心したようだ。見学の最後に訪れた処置室で、休憩用のベッドを仕...全文を読む

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第7章4(癒される兆し)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.30 (Sun)

 「そうなんですか、仲が良いし、とても意思が通じ合っているようだったので、もしかして……、なんて思っていたんですけど、幼馴染なんですか」 何だか美春は、とても嬉しかった。 グレースの態度が柔らかかったことも勿論だが、アランと幼馴染なのだと口にした時の彼女が、とても綺麗にはにかんだ表情を見せてくれたのだ。 本人はそんな表情をしてしまったことに気付いてはいないのかもしれないが、美春には強く目に焼き付いてし...全文を読む

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第7章3(ティータイムの彼女)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.29 (Sat)

 「ミハルも、紅茶が好きなの?」 あまりにも意外なことを訊かれたような気がして、一瞬美春の動きは止まった。 白いカップの縁に、僅かばかり付着してしまったグロスを指先で軽く拭い、グレースはどこか和やかな瞳を美春に向ける。 初めて見せられる表情に、美春は戸惑い気味だ。 グレースに対しては、冷静沈着な女性であるというイメージが強い。今までメールなどでやり取りをしていた際も、質問や要求に容赦のない人物だった...全文を読む

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第7章2(一の決意)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.28 (Fri)

  ――――絶対に、起こしてね、一さん。 さくらの声がいつまでも耳の中で繰り返される。それを心地良く感じながら、一は彼女の髪を指で梳いた。「絶対に起こしてやる。……案ずるな……」 返事のないさくらを見つめ、病室を出る。ドアを閉めた途端いきなり去来する寂寥感に、一は眉を寄せ溜息をついた。その時、そんな彼の心情も知らず、とても明るい声がかけられたのだ。「お父様!」 視線を向けた先には、弾む足取りで近付いてくる美...全文を読む

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第7章1(夫婦愛)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.27 (Thu)

 「ごめんなさい……」 彼女が謝る必要はない。 きっと誰もがそう言うだろうし、実際それは正論だ。「私が、勧められるままに飲んでしまったから……」 だが、紗月姫の調査内容や、自分の身に降りかかっているとんでもない奇病の存在を一から聞かされたさくらは、謝罪を口にすることしか出来なかった。「さくらが謝る必要はない。さくらは、申し入れを断れない立場にいた。本当に謝罪をしなくてはならないのは、発症促進物質を持ち込...全文を読む

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第6章10(幸せによぎる不安)*R18

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.26 (Wed)

 「あああっ、学っ……、ダメ、ダメぇ、んっ!」 嬌声を上げて仰け反るが、学の抽送は激しくなるばかり。 美春の片脚を伸ばしたまま胸に抱いて、さっきよりも熱く滾る固まりで攻め続ける。「そんな……、激しく、したら……、あんっ、イっちゃうでしょっ!」 学にとっては願ったり叶ったり。彼は美春をイかせて、たっぷりと可愛い顔を見せてもらうのが目的だ。「まな……、あぁあっ、ダメぇ……んっ! ふぁっ……」「何回もイってるから、イ...全文を読む

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第6章9(ふたり愛戯)*R18

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.25 (Tue)

 「あん……、やっ、ダメっ……イク、イっちゃうぅ、んっ……!」 ヒクつく美春の腰を押さえ、自分の腰を打ちつけながら、学は柔らかな胸の谷間でクスッと意地悪な含み笑いを漏らした。「また? ホントやらしいな……、今日の美春」「やんっ……、んっん……ああっ! だって……、きもちイィっ……!」「発情期の美春ちゃんは、気絶するまで腰振っていそうだ」「もおぉっ、言ってることは学の方がやらし……ああっ、あっ! ダメッ……あぁっ!」 文...全文を読む

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第6章8(ひとり愛戯)*R18

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.24 (Mon)

 「あっ……んっんっ……、やぁ、もっ……きもちいぃ……」 感じると、どこまでも自分の身体に素直になる。 それは、とても可愛らしくて良い反応だと、学は思う。とはいえ、たとえ意地を張って素直ではなくても、美春ならば何でも可愛いと思ってしまえるのが本当のところ。 だが時に、素直すぎる反応ばかりだと、どうしたのだろうという疑問も湧いてしまうのだ。「ハァんっ、ダメっ、……ダメぇ……またっ、イクッぅ……あぁん!」 騎乗位で学...全文を読む

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第6章7(大介の二面性)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.23 (Sun)

 「それに、本当に仕事上の協力が得られるのかどうかも分からない人間に、そんな大切な話をしようとは思いませんよね。……そうでしょう? 社長」 大介の笑顔は崩れない。優しい頬笑みを形作ったまま、彼はアランの心をえぐる。「――その研究者にとっては、思い出したくもない過去なのかもしれませんしね……」 アランの言葉も止まったが、横で記録のためにノートブックを打っていたグレースの動きも止まった。 優しく穏やかな人柄で...全文を読む

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第6章6(デートの予定)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.22 (Sat)

 「さて、楽しみな今夜のデートはどうしようか」 少々話が深刻になったと感じ、美春の表情が沈んでしまったせいだろうか。学は一転して明るい口調に変え、今夜の希望を彼女に尋ねた。「また、例のラグジュアリースイートでも取ろうか? プールで泳げば、身体の火照りも治まるかもしれないぞ」「治まっても良いの?」「美春に火を点けるなんて、簡単だよ」 チュッと可愛らしい音をさせて、美春の額にキスをする。そんな学の自信満...全文を読む

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第6章5(ガーターリングの用途)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.21 (Fri)

 「美春のための特注だ」「きゃっ」 ガーターリングを太腿まで上げると、学はその様子が見えるようにスカートをショーツラインギリギリまで捲くり上げた。 ストッキングの上に装着されていると考えると妙な感じではあるが、それでも美春の脚線美を引き立たせるには充分だ。「でも私、ガーターストッキングは普段穿かないよ? あ、でも、片方だけってことは、お洒落で着けろってこと? もぅ、学ってば、やらしいなぁ。『これ着け...全文を読む

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第6章4(ふたつのご褒美)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.20 (Thu)

 「なっ、何持ってんですか、櫻井さん!」 反射的に閉めたドアへ張り付いてしまった須賀だが、本能的に美春の腕を引き、自分の後ろへと庇った。「だっだだ、駄目でしょうっ、女の子にナイフなんか向けちゃ! それも、専務の前で光野さんにって……、何やってんですかっ! 謀反ですか、殺されますよ!」 咄嗟に出た本音に、傍観者の学は失笑だ。 だが、それに返した櫻井の本音も、更に学の笑いを誘う。「専務に謀反を起こしたって...全文を読む

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第6章3(指導適任者)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.19 (Wed)

 「わーっ、何、何? コンパス? 持つとこ太いねぇ?」 予想通りの反応に、学は失笑せずにはいられない。「何よ、学、何笑ってんの? 失礼ねーっ。でも、コンパスにしては大きい? 製図用とか?」 専務室でひと時の休憩時間。今のふたりはプライベートモードだ。 学のデスクに両手をつき、彼が差し出している物を珍しそうに左右から眺める美春は、これが何なのかやはり分かってはいない。 興味津津、楽しそうに眺める美春が...全文を読む

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第6章2(変わらない約束)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.18 (Tue)

 「二十五年前だ。俺も生まれる前だぞ」 信の期待は裏切られる。 学の言葉は存知の否定。しかし信は了解の相槌を打たない。 そして、彼の気持ちに応えるように、学の回答は付け足された。「明確に当時の事情を知っているのは、父さんと、お爺様、……そして……、『光野博士』くらいじゃないかな」 信は学の言葉に眉を寄せると、射るような瞳をふっと緩めた。 確信があっても、学がハッキリとは口に出せない、探求出来ない理由を悟...全文を読む

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第6章1(嬉しい知らせと危険な話)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.17 (Mon)

 「さっきまでさぁ、すっげー浮かれてたんだよな、オレ」 愚痴るつもりではなかったのだが、信は恨みがましい視線を学へ送りながら溜息をついた。「それはすまないな。まぁ、機嫌直せ。ほら、手土産のメロン」「――許す」 最初から拗ねるつもりもなかったが、予想外の手土産が特大のマスクメロンとなれば、メロン好きとしてはニヤリとせずにはいられない。そんな現金な笑顔を見せる信に、学は思わず失笑した。「機嫌も良くなるよな...全文を読む

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第5章10(クライン・レビン)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.07 (Fri)

 「何だか、紗月姫ちゃんの顔を見るのは久し振りのような気がするわ」 そう言ったさくらは、直後、片方の肩を竦めてはにかんだ。「私が寝てばかりいたせいなんでしょうけど」 ベッドのリクライニングを上げ、ゆったりと寄り掛かる彼女は脱力気味だ。だがそれは眠り過ぎたせいではなく、紗月姫が到着する数分前まで食事を摂っていたからだ。 今回は以前目覚めた直後のような過食ぶりは見せなかったものの、それでも、通常時の定量...全文を読む

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第5章9(難局の予感)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.06 (Thu)

 「専務、研究室の光野です。入ります」 ノックと共に聞こえた声は、瞬時にして学の背筋を直立させた。 ドアが開くと彼の腰は上がる。立場的には立ち上がって迎えなくてはならない相手ではないが、無条件に気を遣ってしまうのは、やはり相手が美春の父親だからだろう。「室長、どうかしましたか? 伝達をくれれば私から……」 デスクを回って前へ出てきた学に、大介は苦笑いを見せながら、手を顔の前で左右に振った。「学君、一か...全文を読む

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第5章8(二度目の目覚め)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.05 (Wed)

 「会長、この後の予定なのですが、社へ戻る前に寄って頂きたい場所があります」 そのまま空想の中で美春の頭を連打してやろうかとも思った櫻井だが、間接的に話題がさくらに触れたことで、本来伝えるべき要件を思い出した。「何だい? 前のスケジュールが早め早めに済んでいたから、会社で少し休めるかと思っていたのだが? 余裕が出来た隙間にも仕事を入れ込んで行くなんて流石だね」「有難うございます」「以前専務が櫻井君に...全文を読む

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第5章7(複雑な師弟関係)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.04 (Tue)

 「美春ちゃん、風邪でもひいたの?」 くしゃみをしたわけでも咳をしたわけでもない。喉が痛くて声が変わった、というわけでもないので風邪疑惑を持たせてしまう要素はないのだが、秘書課のオフィスに入ってすぐ詩織にそう声をかけられ、美春はゆるりと足を止めた。「ひいてないけど、どうして?」「んー、なんかね、今日はいつもより動きが緩やかだなぁ……って」「緩やか? 動きがノロいってこと?」「うん、だから、風邪でも引い...全文を読む

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第5章6(ma cherie)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.03 (Mon)

 「君に会いに来たんだけど、留守みたいだから帰るところだった」「アラン……」 驚きに目を丸くするエリを前に、アランは笑顔で胸を撫で下ろした。「良かった。もう少しで秘書にタクシーを向かわせるように頼んでしまうところだった。出かけていたんだね、……買い物、というほどではないみたいだけど……」 一枚物のワンピースにシフォンのショール。ショルダーバッグの他には、ジェラート専門店の小さな箱。大きな買い物がないのは一...全文を読む

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第5章5(25年前の孤独)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.02 (Sun)

 「どうしたんだろう……、私……」 忘れたはずの哀愁が身体を包み、エリは自嘲する。 大切な家族が幸せであること、それが、エリにとっても何よりの幸せであるはずだ。 今は誰も不幸である者などいないのに。 さくらの件があるからだろうかとも考える。 大介が一と幼馴染である関係で、さくらとは結婚前から仲が良かった。結婚後に数年この地を離れたが、戻ってからは家族同様に仲良くしてきたのだから。 それに、さくらの症状を...全文を読む

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第5章4(過去の思い)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2012.12.01 (Sat)

 「紗月姫ちゃんに会ったのは、彼女が十四歳になる年で、学の二十歳のお披露目パーティの時だったわ。私は、初めて関係者の前で婚約者だと紹介されて、その後、挨拶に回ってくる人達の対応にただ必死だった。……三十分で気疲れしてしまって、……動けなくなって……」 当時、今よりずっと精神的にも弱かった美春を思い出し、学は目元を和め彼女の頭を抱き寄せた。「……私が休んでいる間の対応を、全て紗月姫ちゃんがやってくれた。とても...全文を読む

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