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【  2013年04月  】 

第13章3(愛情と感傷と)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.29 (Mon)

  極秘情報を夜中に拾ったのは、もちろん須賀だ。 早朝、学に連絡を入れた彼ではあったが、本来ならばそこで止まるはずだった話は、ライバル社が昨夜の騒ぎから既に情報が漏れていると察し、早々に社内告知を行ってしまったことで広まった。 その情報は、取引先伝いで葉山側にも入り、上層部ならずとも社員のほとんどが半日で知るところとなってしまったのだ。 本社ビル内だけでも何千人といるのだから、反応は様々だ。 重要性...全文を読む

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第13章2(情報漏洩)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.27 (Sat)

 「葉山も、もう終わりだな」 それは、その場で口にしてはいけない言葉だった。 例え仲間内で飲んでいたのだとはいえ、話していた内容はまだ外部へ洩らしてはいけない決まりだったのだ。 だが、小さなバーのボックスで飲んでいたその男は、口にせずにはいられなかった。そしてその台詞は、一緒に飲んでいた仲間ふたりに向けてではなく、視界に映るカウンター席の背中に向かって放たれたのだ。「ロシュティスがウチと契約したら、...全文を読む

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第13章1(不機嫌な天使)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.25 (Thu)

 「ロシュティスが、動いた……」 不快の陰を孕んだ聡明な瞳は、禍々しい未来を懸念しその輝きを翳らせた。「やはり……、葉山を追い詰める策に出たのね」 呟きはバルコニーから宙を舞い消えていく。夏の夜風は彼女の漆黒の黒髪をふわりと揺らし、夏物のネグリジェ一枚で佇むその姿を案じるように、薄い布の裾を揺らした。 だが心配はいらない。風達の心配を代弁するかのように、彼女の肩からショールがかけられたのだから。「いくら...全文を読む

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●『大好きなあなたの誕生日に結ぶ幸せの約束』(学バースディSS)

理想の恋愛・企画SS集

2013.04.14 (Sun)

 「まなぶ、おたんじょう日、おめでとう」 小さく可愛らしい手から差し出されたのは、オレンジ色がとても鮮やかな君子蘭(くんしらん)。 シッカリとした長く硬い葉が孔雀の羽根のように広がり、茎の先に綺麗な花を沢山つけている。 その姿は、美しいながら凛々しく高貴で、見た瞬間学を思い出した。 それで美春は、四月十四日、大好きな学が五歳になる誕生日に、この花を選んだのだ。「君子蘭はね、“誠実”とか、“情が深い”とか...全文を読む

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第12章10(追い詰められる現実)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.10 (Wed)

 「葉山に頼まれてね……。ロシュティス側に動きがあったら調べて報告するように言われていたんだ。……あ、これ、有難う」 目の前に置かれたアイスコーヒーの礼を口に、信は早速グラスを手に取った。「そうなの? 田島君から連絡だって言うから驚いたのよ。内部の動きを探るなら、てっきり須賀さんに頼んでいるのかと……」 学の前にもグラスを置き、彼の裏工作を何も知らなかった美春は、教えてくれなかった憤りを込めて拗ねた表情を...全文を読む

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第12章9(身代わりの眠り)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.09 (Tue)

 「おかしな気を起こす時は鍵を確認しろ。専務が忘れていても、気にかけようとしなくても、お前が忘れないで気にかけろ。秘書なら気を遣え。いや、秘書じゃなくなっている時こそ忘れるな」 専務室を出る間際、櫻井がこっそりと耳打ちしてきた忠告を、美春は苦笑いで聞き入れた。 彼の観察眼は秀逸だ。終業間際、専務室へ入った際に見た美春の様子から、“一戦”始まる手前であったことを悟ったらしい。 デスクに寝たままであったわ...全文を読む

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第12章8(“美春”補充中)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.08 (Mon)

 「どうしても訊きたいと思ってたこと、忘れてたんだけどっ」 思い出したように美春がそう切り出したのは、一日の仕事も終わりに近い終業間近。学の膝の上だった。「ん? 何だ? 何が聞きたい? 残業もそんなにガッチリやる予定はないから、食事の手配はいらないぞ。分かってると思うけど、俺が今食べたいのは美春だし、今“残業分の気力”をもらったら、一気に仕事を片付けるから」 専務室のデスクで椅子に深く腰掛けた学は、膝...全文を読む

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第12章7(美春不足の朝)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.07 (Sun)

 「ちょっ、……ちょっと、まなぶっ、ちょぉっとぉっ……」 予想はしていた。多分そういう状態になるであろうことは想像がついていた。 何といっても昨日は、ほぼ一日中別行動だったのだ。おまけに夜のベランダデートさえもなかったのだから、翌日の学がどういうことになっているかなど、訊かなくたって見当がつく。「ちょっ……待って……、口紅、とれるっ……」 翌朝、出社のために迎えに来た学の車に乗り込んだ美春は、いつも通り“おは...全文を読む

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第12章6(大好きな人たち)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.06 (Sat)

 「それで僕、安心してさ。講義も終わったし、急いでお母さんに教えてあげようと思って電話したら、お姉ちゃんを迎えに行くから、すぐに帰ってきなさいって言われて……」 一真の話を聞きながら、美春はグレースを思った。長いことアランの傍にいるのだから、もちろんその事実は知っているのだろう。 知っていても、アランが美春の父親であるという虚言に手を貸したのだ。過去の出来事を利用し、そんな嘘をついてまで美春を手に入れ...全文を読む

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第12章5(家族の時間)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.05 (Fri)

  作業を進める須賀の横顔を眺め、学は腕を組み、表情をほころばせる。 ――思い起こすのは昨年、学と美春が、過去の私怨から始まったトラブルに巻き込まれた出来事。 その時美春は、巻き添えをくった悠里を助けるため、そして須賀と悠里を危険の中から逃がすために、自分の身を投げ打った行動に出た。 一緒にいた須賀はその姿を間近で見ている。だから彼は、女性としての美春に憧れる気持ちと、人間としての彼女を尊敬する気持ち...全文を読む

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第12章4(笑い上戸を止める方法)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.04 (Thu)

 「専務ーっ、須賀でーす、失礼致しまーす」 いつもの調子で専務室へと入った須賀は、学が両腕を枕にデスクへ突っ伏している姿を見て目を丸くした。(せっ、専務が、居眠り!?) その形は、まさしく学生時代によくお目にかかった、若しくは自分でもやっていた“机でお昼寝”のスタイルだ。いくら美春がいなくて秘書代行も立ててはいないといえ、これは大胆すぎる。もし仮に、秘書不在を知った櫻井が覗きにでも来たら……。(光野さん...全文を読む

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第12章3(あの日の真実)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.03 (Wed)

 「あんな状態でパートナーの名前を呼ばれて……、僕がどんな気持ちになったか分かるかい?」 追い詰められた精神。諦めにも似た心。失意の中でエリが求めたのは、ただひとりの愛する人だった。 そしてその時、アランは完全な敗北を悟ったのだ。「抱けるわけがないだろう。……けれど、ミハルが産まれたのを聞いて、エリに会いたくなった。恨まれているかと思ったのにエリは相変わらず優しくて、ミハルもとても可愛らしくて……。その時...全文を読む

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第12章2(形勢逆転からの反撃)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.02 (Tue)

 「……きゃっ!」 息苦しいほどの緊迫感を見せていたアランとエリ。しかし返って来るべき答えにばかり気を取られていたエリの隙をついたアランが、彼女の足を払い転倒させてしまったことで、ふたりの形勢は逆転した。 手で支える間もなく横転してしまったエリを、アランが押さえ付け圧し掛かる。転んだ拍子にナイフは手から離れ、身体を伸ばして取ろうとした手はすぐに掴まれた。「まさかエリが、こんな手のかかる馬鹿なことをする...全文を読む

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第12章1(立ち向かう勇気)

理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

2013.04.01 (Mon)

 「まさかエリが訪ねて来てくれるとは思わなかったよ」 正直な感想を口に、アランはエリをメインルームへと促す。そのままソファを勧めようとしたが、彼女は一歩引いて立ち止まった。「美春は、どこにいるの?」「ミハル?」「ここに来ているのでしょう? あなたが呼んだんですってね、学君に聞いたわ。何のつもりなの? どうして美春を……」「まあ、待ってくれよ。そんなに急がないで」 せっかちとばかりにエリを制し、アランは...全文を読む

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