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【  2014年08月  】 

*3・ホウセンカ/2

撫子花恋綺譚

2014.08.28 (Thu)

  店内へ入ると、巾着金具蔵戸や純和風の雰囲気から想像していたイメージとは違う、モダンな店内が撫子を迎えた。 カウンター席と小上がり。二階には個室の座敷もあるらしい。 撫子が着物姿であったことに気を遣ってくれたのか、対応した女性店員は小上がり席を用意してくれた。 本来、ひとりで来店した客ならばカウンター席へ案内されるようだ。撫子のあとに入ってきた男性客が同じくひとりだったが、カウンター席へ案内される...全文を読む

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*3・ホウセンカ/1

撫子花恋綺譚

2014.08.25 (Mon)

 「はーぁ……ぁ……」 溜息が言葉になって出てしまう。なんとも遣る瀬無い気持ちというのは、こういう気分なのだろうか。 降って湧いた縁談話。この件に関して撫子が意見をする余地はない。 どんなに嫌がっても、父や兄は聞く耳を持たないだろう。我儘を言って断固拒否を決め込むこともできるが、今回に限っては、それも無駄な抵抗であるように思うのだ。 比較的撫子には甘い父、妹を猫かわいがりしている兄。そのふたりがあそこま...全文を読む

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*2・ドウダンツツジ/2

撫子花恋綺譚

2014.08.18 (Mon)

 「まあ、撫子なら、そう言うと思っていた」「はい?」 わずかにでも父がひるんでくれるかとの予想は大外れ。かえって寿光はうんうんと頷き、自分の予想が当たったことに満足して口髭を撫で悦に入る。「冗談じゃないと怒りだして、断固拒否するだろうことは予想済みだ。それだから、この時期まで黙っていたのだよ」「……だ……黙っていた、とは?」「先方に会う席は、すでに一週間後に整えてある。もちろん先方も了解済みだ。そのため...全文を読む

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*2・ドウダンツツジ/1

撫子花恋綺譚

2014.08.16 (Sat)

  創流一五〇年の歴史を持つ、華道、東海林流。 華道の歴史的な形を大切にしながらも、近代の自由花や前衛花などにも造詣(ぞうけい)が深い。 華道教室や指導教室、企業相手の講演会や研究会、フラワー業務を数多く手がけ、ボランティアにも力を入れている。 家元は、三代目、東海林寿光(しょうじじゅこう)。副家元として、二十九歳の長男、東海林柊都(しょうじしゅうと)。 撫子は東海林家の娘として生まれ、女の子である...全文を読む

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*1・ぼかし桜/2

撫子花恋綺譚

2014.08.12 (Tue)

  良縁は撫子のため。父も兄も、そう言って撫子を言いくるめた。 何が彼女のためなのだろう。伊吹の話を聞く限り、これはどう考えても家同士の世間体、家業が絡んだ大人の事情というものではないか。 そんな思惑があるのなら、父兄に抵抗したところで無駄だったのも頷ける。かといって母に意見しようにも、すっかり伊吹を気に入り、その気になってしまっている様子。 八方ふさがりだ。この縁談から逃げる術はない。「まあ、お前...全文を読む

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*1・ぼかし桜/1

撫子花恋綺譚

2014.08.11 (Mon)

 (これは夢よ……。悪い夢に違いないわ……) 心の中で繰り返す言葉は、さっきからずっと同じだ。 だが今、我が身に降りかかっているこの状況を、東海林撫子(しょうじなでしこ)は悪夢以外として捉えることができない。「可憐なお嬢様で、とても嬉しく思っております。父には冗談で『楽しみにしたいから、当日まで写真は見ない』などと申しておりましたが正解でした。もしも先に撫子さんを拝見させて頂いていたなら、僕は今日という...全文を読む

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『撫子花恋綺譚』前書き・ご注意・あらすじ

撫子花恋綺譚

2014.08.05 (Tue)

 ●前書き・ご注意●(本作は2015/01/15完結いたしました)  本作品には【R15】もしくはそれ以上に抵触する表現が含まれます。  それらの表現が苦手な方は、閲覧の際、ご注意頂きますようお願いいたします。 また、本館では、作品に有したカテゴリをご覧になった上での閲覧を推奨いたしております。●あらすじ●ツツジ、ナデシコ、ホウセンカ。たくさんのサクラソウの中で微笑む彼。少々気が強い華道家元のお嬢様、東海林撫子の理...全文を読む

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