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【  2014年12月  】 

*8・ナデシコ/2

撫子花恋綺譚

2014.12.30 (Tue)

  好み通りにはならない。 つまり、伊吹がイヤがることをすれば良い。彼が嫌う行為。たとえば、約束を破るなどの……「だからって……、これはなかったかなぁ……」 溜息をつき、撫子はのろりのろりと足を進める。 中央駅に隣接した、大きな駅前公園。時間的に会社帰りのサラリーマンやOL、そして、寄り添い合って歩く男女などがすれ違っていく。 そんななか、撫子はひとり。目の前に見えたベンチの中央にちょこんっと腰かけ、夜空...全文を読む

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12/29 番外編公開です

活動報告2014/4~

2014.12.29 (Mon)

 こんにちは。玉紀です。本日『不器用な恋のセオリー』番外編、「欲しがり屋と独占欲」を公開いたしました。前後編になっております。一気に公開して良いかとも思いましたが、読みやすさを考え分けさせていただきました。後編は明日更新。通してサラリとお読みいただける内容となっておりますので、お気軽にお付き合いいただければと思います。前編に片桐家の次男、雄大の弟が登場いたしました。実はこの片桐英嗣さん、私が書いた、...全文を読む

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*8・ナデシコ/1

撫子花恋綺譚

2014.12.29 (Mon)

 「もうそろそろ、答えが出る時期かな?」 父の声で、撫子はハッと我に返る。手から取り落としかけていたユリのつぼみを持ち直すが、知らぬうちに葉を除きすぎていたことに気づいた。「お父……家元、なにか?」 慌てて言い直してしまったのは、ここが家元専用の作業室であり、撫子は仕事としてこの部屋に入っているからである。 家元が個人的に懇意にしている大学教授の講演会。その会場を彩るべき生け花、ふたつのうちひとつを撫...全文を読む

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*7・ハナミズキ/6

撫子花恋綺譚

2014.12.24 (Wed)

 「羨ましいだなんて、もったいない。副社長はあの通り、気取らない気さくな方ですから、かえって精神的に助けられているのはわたくしのほうです」 撫子の戸惑いを悟ることなく、凛子は笑顔で話を進める。 今までになく饒舌になっているように感じるのは、撫子とのあいだに共通点が見えて喜んでくれているようにも思えた。「秘書に抜擢いただいたときは、ただ驚くばかりで緊張をしていたのですよ。副社長のお心遣いがあったからこ...全文を読む

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*7・ハナミズキ/5

撫子花恋綺譚

2014.12.23 (Tue)

 「あまり俺を……困らせるな……」 言葉に反して、口調は困ってはいない。 嬉しそうなトーンを含んでいると感じてしまうのは気のせいなのだろうか。そんなことを考えると、撫子のほうが困ってしまう。 抱きしめられる感触が気持ち良い。なんとなく、いつもとは違う感覚に囚われる。屋敷へやってくるときの彼は、花束を抱えてくることで花の移り香に包まれている。だが今の彼からは、会社にいるせいなのか、いつもとは違う男らしい香...全文を読む

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*7・ハナミズキ/4

撫子花恋綺譚

2014.12.22 (Mon)

 「私に……、これを持ってくるつもりだったっていうの?」「なんだ、不満か? ああ、そうか。安心しろ。リクエスト通り、持っていくときはひらひらリボンで恥ずかしくなるほどかわいくラッピングしていってやる」「そ、そんなこと言ってないわよっ」 振り向かないまま反抗する。いつもならばひと睨みするところだが、振り向けない理由があるのだった。 頬が熱い。おそらく、自分は真っ赤になっているのではないかと撫子は思う。 ...全文を読む

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【電子書籍新作】『自堕落なアタシ 生真面目なアナタ・5~完結編~』

活動報告2014/4~

2014.12.18 (Thu)

 こんにちは。玉紀 直です。電子書籍の新作が配信開始になりましたので、お知らせさせていただきますね。**********『自堕落なアタシ 生真面目なアナタ・5~完結編~』(2014/12/18~配信中) (ネットワーク出版・フレジェロマンス文庫・400円+書店により税) (カバーイラスト 桐矢 様) *画像はパピレス様にリンクしています。 ★あらすじ★*** ――クリスマス・イブ、結婚記念日に訪れる最高の幸せ。自堕落女と...全文を読む

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*7・ハナミズキ/3

撫子花恋綺譚

2014.12.18 (Thu)

  肩を上下に大きく揺らし、伊吹は呼吸を整えながら撫子に微笑みかける。 響き渡っていた大きな靴音を考えると、彼はよほど急いでいたのだろうことが分かった。こんなにも息を切らして、いったいどこから走ってきたのだろう。「貴女の姿が見えたので……、急いで走ってきました。ここまで足を運んでいただけたのは、僕に会いに来てくれたのですよね。嬉しいですよ」「あ……あの……」 まさか本人が現れるとは思わなかった。撫子が戸惑...全文を読む

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12/16 『不器用な恋のセオリー』完結いたしました!

活動報告2014/4~

2014.12.16 (Tue)

 こんにちは。玉紀直です。本日の更新分にて、『不器用な恋のセオリー』が完結いたしました。更新を追いかけてお読みくださりました皆様、完結間近で一気読みに入ってくださりました皆様、ありがとうございます!あらすじにも入れました。「優しい恋をしよう」。これをテーマに書きたいと考え、出来上がったのがこのお話でした。最大の難関だったのは、なんといっても雄大です。聖人君子ヒーローなんて初めてでしたので……^^;彼に求...全文を読む

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*7・ハナミズキ/2

撫子花恋綺譚

2014.12.15 (Mon)

  次に伊吹が顔を見せると言っていたのは、金曜日。 今まで、あまり日を開けず撫子の元へ通っていたので、三日も空いてしまうのは珍しい。言われた撫子のほうが驚いてしまった。 伊吹が花束にネクタイを結んだ翌日の火曜日。撫子は久子にネクタイの手洗い方法を教わった。 正直なところ、アイロンがけなどの経験はない。生地を痛めないよう緊張しっ放しではあったが、考えてみれば、久子のほうが火傷などを心配してハラハラし通...全文を読む

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*7・ハナミズキ/1

撫子花恋綺譚

2014.12.11 (Thu)

  初めてのデートから二週間。 その後も、当たり前のように伊吹は撫子の元へ通ってくる。 彼とて忙しい身。もちろん毎日ではない。極力時間を作り、仕事の帰りに東海林家へ顔を出していくのである。 相変わらず、撫子に彼好みの出迎えをさせ、憎まれ口をきいて彼女を煽り、楽しげに笑う。 反発をしてやり返しても、結局は伊吹が望むとおりにされてしまう。よくできました、と、与え続けられる称賛のキス。考えようによっては、...全文を読む

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*6・アプリコットメルバ/9

撫子花恋綺譚

2014.12.09 (Tue)

 「ちょっとっ……」 反射的に頬を押さえて身を引く。近い位置で伊吹が柔らかい微笑を見せ、胸がドキリと高鳴った。それを誤魔化すため、咄嗟に出る憎まれ口。「なっ、なによっ。なんかに満足したってわけ? ああ、そうか、買い物でVIP待遇だったし、気分が良かったってわけね。まったく、傲慢だったらないわっ」「おっ? 『ほっぺにキスは伊吹君が満足してくれた証拠。私エライっ』って、覚えてたんだな」「その吹き替え、なん...全文を読む

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*6・アプリコットメルバ/8

撫子花恋綺譚

2014.12.08 (Mon)

 (……どうして……) 反発し切れない気持ちと共に、疑問ばかりが湧いてくる。 どうして伊吹は、こんなことをしてまで撫子に気持ちをかけてくれるのだろう。 家同士の利害関係が絡んだ縁談。彼は破談にしても良いと思っているからこそ、撫子におかしな破談条件を突きつけたのではないのか。 話がまとまったのならまとまったで、彼にも会社にも損はない。だが、特にまとまらなくても構わない。そう考えているのではないのか。 撫子...全文を読む

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*6・アプリコットメルバ/7

撫子花恋綺譚

2014.12.04 (Thu)

 「先に東海林家に連絡は入れておかないとな。いきなり荷物が届いたら驚くだろう」 着替えた着物、そして伊吹が最初に気に入った白いワンピース一式。それらは、百貨店側が東海林家に届けてくれることになっている。 おかげで大量の買い物にもかかわらず、手持ちの荷物はない。「きっと、フロアの責任者クラスどころか百貨店の上役クラスが挨拶を兼ねて来るわよ。大企業の副社長様様の威力は凄いわねぇ。VIP待遇じゃないの」「...全文を読む

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12/3 年内の予定など

活動報告2014/4~

2014.12.03 (Wed)

 こんにちは、玉紀です。12月になりましたね。今年もあと一カ月となりました。というわけで、年内の予定など……連載作品2作は、以前から言っていましたように今年中の完結を目指してラストスパートをかけていきたいと思います。『不器用な恋のセオリー』第6章まで終了いたしました。次回7章で完結予定となっておりますので、いつも通りの更新ペースで完結に持っていけるかと思います。5年前から繋がっていたふたり、やっと心も...全文を読む

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*6・アプリコットメルバ/6

撫子花恋綺譚

2014.12.01 (Mon)

  驚くあまり言葉を失う撫子を、伊吹は見守るような双眸で見つめる。 彼の眼差しに遠い記憶が動き出しそうになり、撫子の口が動きかけた。 ――しかしそのとき、ドアにノックの音が響き、女性店員がお茶を持って入室してきた。そして、伊吹が撫子にワンピースを合わせている様子を見た彼女は、微笑ましげに称賛の言葉を口にしたのである。「とてもかわいらしいお嬢様ですもの。きっとお洋服もお似合いになりますよ。もうしばらくし...全文を読む

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