「理想の恋愛 完璧な愛・シリーズ(第7部~第11部)」
理想の恋愛 完璧な愛・第11部

第8章≪永遠の約束≫・12 *R高

 ←第8章≪永遠の約束≫・11 →第8章≪永遠の約束≫・13 *R18


 美春はポゥっと身体中が熱くなってしまった。
「ん? まだキスしかしてないのに、美春が熱くなってるぞ。興奮した?」
「まっ、まだしてないわよ。学が、一緒に、なんて言うから、恥ずかしくなっちゃっただけっ」
 言い訳をする美春を見詰めて、学の視線は色艶を孕む。
「美春と気持ち好くなりたいには当たり前だ。すぐに抱かないと落ち着かない。……俺を、鎮めてくれるか? 美春」
 既に解かれていたネクタイを首から抜き、シャツのボタンを外しながら学は答えを求める。

 一緒に気持ち好くなりたいだの、すぐに抱かないと落ち着かないだの。一見、俗物的な言い方にも聞こえる。しかし、そこはやはり学だ。彼の台詞だと思うと違和感が無い。
「……い、いいわよ……」
 そして、彼の仕草についつい見惚れてしまう美春の返事も、決して拒む事など無いのだ。
「そんな目をするな。すぐにナカに入りたくなるだろ」
 キスの代わりに唇を舌でなぞると、言い返そうとした唇が開く。言葉が出て来る前に、その隙間を学が埋めた。
「んっ……ン……」
 上顎を舌でなぞられ、喉が反る。学がベルトを外す気配を感じて、美春はちょっと焦った。

(まさか、本当にすぐ挿れられちゃうんじゃ……)

 嬉しさで興奮し、気持ちが高まっているのは分かる。少々乱暴になってしまうのも致し方ない。
 だが、“すぐ”は遠慮をしたいところだ。
 前戯も無しでは、例え違っても、どことなくレイプっぽくて頂けない。

 美春はシャツを肌蹴た学の胸を掌で叩き、意志表示をした。
「何だ?」
 上ずった“男”の声が口腔内へ流れ込み、上唇を甘噛みされる。胸を叩いた手を掴んで下半身へ持って行かれ、油断した掌に熱い滾りを感じて、美春は身を竦めた。
「いきなり、は……、嫌……」
「ん?」
「ほら、濡れてないと、痛いし……」
 掌に感じる学の熱さが体内を疼かせる。子宮の奥からずくりっとした痺れが走り、美春自身、すぐにでも貫いて欲しいほど彼を求めているのだと感じた。

 唇の先で学が笑う。
「嘘付け……、濡れてる癖に……」
 反抗する間もない。慣れた調子で学の膝が脚間を割り、手は太腿を撫で、内側へ侵入する。
「あっ……、ハッ、あ……」
 刺激に耐えられず声を上げる唇に、学の口角が上がった気配を感じた。
 脚の付け根で美春の秘唇がくちゅりっと音を立てる様は、下半身から上がる呻き声のよう。

「美春だって、興奮してるだろ……」

 学の指は秘唇の内側で遊び、堪った愛液を絡めて淫音を立てる。ちょっと強引な学の態度や、視線と息使い、乱暴なキスに感じてしまったのは間違いではない。
「んっ……ふ、ぁ……学……ぁ」
 押さえられている訳ではないのに、美春の手は滾りを覆ったまま離れない。指が掛かる鈴口に湿り気を感じ取ると、刺激されていない蜜口がキュウっと収縮した。

「“俺のもの”って証拠が、消えかかってる」
 続いて与えられたのは、鎖骨から胸へ、チリっと痺れる刺激。学の唇が吸い付き、赤紫の花びらを色濃く散らす。
「付けておく必要もなかったかな?」
 花びらの痕を舌先でくすぐり、学は楽しそうだ。
 日本を離れる前に付けられたマーキングも、微かにではあるが痕跡は残っていた。
「でも、付けておいてもらったから、『情熱的過ぎて手を出せない』なんてからかわれたし……」
 不意に美春は口を滑らせる。学の動きがピタリと止まった。
「……誰に?」
「え? ……水野、さん……」
 口にしてから、もしかして余計な事を言ってしまったのだろうかと息を詰めるが、察しの良い学の事、誤魔化しは利かなかった。

「水野さんに……、裸でも見られた?」
「え……、見られた、っていうか……」
「何となく察しはつくんだけど、監禁された時だな? 逃げられなくする為とか、そういった理由で脱がされた? まぁ、よくあるテだな」
「え、と……、あの、でも、別に何も無かったし、水野さんは命令でやっただけだし、後から謝ってくれたし私のお願いも利いてくれて、紗月姫ちゃんと神藤さんの密会にも協力してくれたし、それに、なんていっても奥様に『許してあげて』って言われてるしっ……」

 美春は一気にまくしたてる。このままでは学が章太郎に報復措置を施そうとするのは目に見えているではないか。
 章太郎が美春の衣服を奪ったのは、あの場から逃げられなくする為の一環として行われた行為。
 下心があっての事では無い。
 例え冷やかしのまま食指が動きそうになったのだとしても、そこは命令の範囲外。彼が美春の身体をどうこうしようなどという行為に及ぶ事は、有り得ないだろう。

 そして、そんな内情を、学は美春よりも分かっているのだ。
 必死に言い訳をする美春を見て、学はクスリと笑って乳首に吸い付いた。
「ンっ、あんっ!」
「そんなムキにならなくたって、仕返ししてやるとか考えてないから」
「……本当……?」
「本当だよ。彼の忠誠心は良く知っている。一種、しょうがないとさえ思える感もある。まぁ、その代わりと言っては何だけど、今度、手合わせの相手でもしてもらうさ」

 美春は次ぐべき言葉を失う。
 知る限り、対等に学の手合わせの相手が出来るのは神藤だけだ。章太郎も腕は立つが、実力でいうなら神藤の下。
 ――どういう結果になるのかは、おのずと分かる……。

「まっ、学っ、酷い!」
 声を震わせる美春を見て、学はニヤリと笑う。
「って事は、アレだな? 助けに行った須賀さんと櫻井さんも見た、って事だよな」
「シっ……シーツ巻いてたもんっ。見てない、見てないっ」
「……シーツの下は?」
「……は、裸……」

 一瞬の沈黙。
 そして、決裁が下る。

「特別任務手当、無し」
「まっ、まなぶっ!」
「美春のイイ姿見られたんだから。充分だ」
「ひっ、酷いっ! 怪我する一歩手前まで、一生懸命やってくれたのにっ!!」
 高まる憤りと共に、手中にしたままの滾りをキュッと握り締める。
 話の成り行きで、さっきよりは張りを失いかけているソレが握られた通りに形を変えると、少々痛かったらしく、学の腰がピクリと引いた。







人気ブログランキングへ

**********

後書き

 こんにちは。玉紀 直です。
 イチャイチャしてたのは良いんですけどね……。
 ちょっとした話題で中断してしまいました。
 辻川の事件で学が知らない事実といえば、美春が裸にされた事。
 その姿を、椿や神藤は別として、章太郎と、須賀、櫻井も見てしまっているんですね。
 ……彼が黙ってる訳ないじゃないですか。(笑)

 イチャイチャは中断?

 ……そんな訳、無いじゃないですか。(爆)

 では、次回!!




 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png 迷宮の天使*LS*
総もくじ 3kaku_s_L.png 恋桜~さくら・シリーズ
総もくじ 3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 2017・短編集
もくじ  3kaku_s_L.png 溺愛マリッジ
もくじ  3kaku_s_L.png 恋のエトセトラ
総もくじ  3kaku_s_L.png 迷宮の天使*LS*
総もくじ  3kaku_s_L.png 恋桜~さくら・シリーズ
総もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【第8章≪永遠の約束≫・11】へ  【第8章≪永遠の約束≫・13 *R18】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【第8章≪永遠の約束≫・11】へ
  • 【第8章≪永遠の約束≫・13 *R18】へ