理想の恋愛 完璧な愛・第12部(完結編)

第6章9(ふたり愛戯)*R18

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「あん……、やっ、ダメっ……イク、イっちゃうぅ、んっ……!」
 ヒクつく美春の腰を押さえ、自分の腰を打ちつけながら、学は柔らかな胸の谷間でクスッと意地悪な含み笑いを漏らした。
「また? ホントやらしいな……、今日の美春」
「やんっ……、んっん……ああっ! だって……、きもちイィっ……!」
「発情期の美春ちゃんは、気絶するまで腰振っていそうだ」
「もおぉっ、言ってることは学の方がやらし……ああっ、あっ! ダメッ……あぁっ!」
 文句を言おうとしても、学がどんどん突き上げてくる。激しく擦り上げられ出した蜜屈は愉悦に震え、再び美春を追い詰め始めていた。
「学っ……、イクっ……ダメぇっ!」

 自分で動くのも勿論気持ちが好いが、学に攻められると彼に抱かれている実感が大きくなり、その分、悦びも大きくなるのだ。
「あっ、ふぅ……、イイっ、学、好き……、あぁん、んっ!」
 潤んだ瞳が今にも涙を零してしまいそうだ。快感に染まる肌は、紅潮する頬と同じくらいピンク色に染まっている。
「美春の顔、見てるだけでイきそ……」
 彼女を見つめる学の頬に両手を添え、美春は彼にキスを落とし、蜜窟を攻められているのと同じくらいの激しさで唇を貪った。
「学……、好き……、んっ、アぁ……、イこ? ね? ……一緒……ァン、に、イこぉ……ああっ!」

 共に感じ合いたいという気持ちが全身を痺れさせる。感情の昂りのままに学を求めはしたが、やはり彼が自分を感じてくれた証をもらいたいのだ。
「あああんっ、……学っ、イクっ……んっ! も、だめぇ……!」
「……俺も……」

 やっと同意をもらえた嬉しさで、美春は再び学の唇を貪る。突き上げる律動は激しさを増し、貪る学の唇が「くっ」と後を引く呻き声を漏らすと、唇を外し啼き声を上げた。
「学っ、イこぅ……、あぁっ! あっ!」
 潤む藍色の瞳が快感に理性を渡しかける学を見つめる。
 美春を愛した証を彼女に沁み込ませるこの瞬間は、学だけではなく美春も大好きだ。

 大きく腰が数回打ち付けられ、学は腰を入れたまま両手で掴む美春の双丘を強く握った。
 ピリッと走る痛みに美春が震えるが、それは全身を包むオーガズムに取り込まれ下肢を痙攣させる。

「美春のナカ……、ビクビクしててくすぐったい……」
 上半身を重ねる美春の耳に囁き、挿入った状態でまだ張りを持つ滾りで彼女のナカを掻き回す。
「ぁ、はぁ……、ダメっ……アぁ……」
「イったばかりだろ? また感じてるのか?」
「んもっ、学っ……」
「可愛いよ……。俺の美春、最高……」
「んっ……、学、いっぱい、先にイっちゃって、ごめんね……」
 掻き混ぜられる蜜窟の感覚に焦れながら、美春がうっとり呆けた声で謝る。ふんわりとした雰囲気がとても可愛らしく学の溺愛心を刺激したのだろう、彼女の髪を撫で頭を挟み持って顔を上げさせると、蕩けそうな美春を見つめ優しい声をかけた。
「いいんだよ。美春が気持ち好かったなら。……疲れたか? バスルームに行こうか、マッサージしてやるよ。食事して、それからまた美春を抱きたい。良いか?」
「んっ……、私も、……もっと抱いて欲しい……」
 恥ずかしそうに希望を口にする様子は、さっきまで快楽に囚われ、自分から腰を振り立てていた本人とは思えないほどのギャップだ。
 抱かれた後に恥じらいを見せる美春も、また学の楽しみでもある。
 充実した気持ちで彼女を抱き締めると、控え目に微笑んだ美春が学の頬にチュッとキスをした。
「あのね、私、久し振りにいいもの見ちゃった」
「ん? 何?」
「んふふ。学がイク時の顔」
 
 美春の髪を撫でる手がピタッと止まる。まさか“あの”言葉が出るのだろうかと勘繰る学の希望通り、美春の口からは禁句が発せられたのだ。

「可愛かったぁ。学っていっつも冷静なイメージがあるから、我を忘れた一瞬に出るあの顔が、堪らなく可愛いのよ」

 良く聞けば褒め言葉だ。
 素に戻った顔が素敵だという意味なのだから。
 しかし、それを「可愛い」で括られては、学のプライドが騒ぐ。
 プライドが高めの男に、「可愛い」は時により大禁句。ことの他、セックスに関してなら尚更だ。

 学は勢い良く上半身を起こすと、上に乗る美春をシーツに押し付けた。繋がったまま足を交差させ、右足を腿に乗せる。そしておもむろに、ゆっくりと抽送を始めたのだ。
「あ……学、お風呂は……」
「後でっ」
「……ご飯は?」
「後でだ! 俺が美春の“可愛い顔”見てからっ!」

(わぁ! やっぱりこだわったぁ!)

 何となく気にはなったのだが、快感に浮かされて気持ちも大きくなってしまっていた。いつもは口にしないのだが、幸せな気持ちと共につい口から出てしまったのだ。
 ――可愛い、と。

 だが、可愛いと感じてしまうのは仕方がない。
 いつもはクールな学が、溜まりに溜まった愉悦を解き放つ一瞬、余裕なく見せる表情。
 どことなく気弱にも見えるその表情が、酷く母性をくすぐる。
 美春が、とても大好きな表情のひとつなのだが……。

 悔しさと照れ臭さが混じり合って、学はムキになってしまう――――。








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