年下ですが貴女を好きになってもいいですか

第五章・年下は…大好きです!/6

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「い……れて……、あっ……」
 堪らず出た言葉に、琉生は唇の動きを止めて美涼を見る。
「挿れて……。我慢できな……」
 ストッキングとショーツを通して感じている熱なのに、それだけで身体の奥底から潤ってくるのが分かる。
 自分から切望してしまうほど欲情するのは、初めてのことだった。
「欲しい……の……。堂嶋君……が……」
 とんでもなく濫りがわしいことを言っているような気がする。けれど今は、それさえ昂ぶりの材料になっている気がした。
 我慢できないと言った感情のまま、美涼自ら足の付け根でストッキングを指先に引っ掛ける。すると、琉生に手を掴まれた。
「そんな乱暴なことは、美涼さんがやっちゃ駄目です。俺にやらせてくださいね」
 冷静になろうとしているのだろうが、彼の吐息は少々荒く、高まる興奮は隠せない。美涼のストッキングをクロッチから大きく破くと、ショーツの中央を横に寄せる。
 なにか言いたげな琉生を見つめながら、美涼はそれに応えるように腰を上げ、彼自身を迎え挿れた。
「……ぁっ……あぁっ……!」
 欲していた挿入の快感に、美涼の背が反り上がる。
 膨張した琉生の滾りが入口から中を大きく広げていくたび、甘く全身が戦慄く。落としていた腰を途中で止めた美涼は、その感触を堪能するかのように深く息を吐いた。
 すると、琉生がクスリと笑って彼女の腰に両手を添える。
「全部、呑み込んで。そうしたら、もっと気持ち良くなるから」
「その言いかた、やらしい……」
 ちょっと不満を口にしつつ、美涼は素直に腰を落としていく。深く繋がると、さらに大きな充溢感が広がった。
「ほら。気持ちいいでしょ。言いかた、やーらしくても正解」
「な、なによ、その自慢……。あっ……んっ」
 下から琉生が腰を回す。彼でいっぱいになっている部分はもちろんだが、密着した花芯全体が刺激され、じわじわ広がる歯がゆい快感に美涼は身悶えした。
「堂嶋く……」
「動いて……美涼さん……。俺が欲しいって、思ってくれていたんでしょう……?」
「うん……」
 美涼が腰を上下に動かしだすと、琉生が両乳房を揉みこむ。片方の頂を口に含み、吸いつきながら舌を回した。
「あっ……やっ、ンッ、……気持ち……い……」
 零れる本音のままに、腰の動きが大きくなる。琉生の肩に置いていた手で彼の頭を抱くが、これでは彼が胸を愛撫しづらいのではないかと感じ、ソファの背もたれの上を掴んだ。
「んっ、あっ……堂嶋くぅ……やぁっ……あっ……」
「美涼さん、すっごく気持ちいい……。呑み込まれる……」
「やっ……アぁっ……バカぁ……あぁっ!」
「こんなに欲しがってくれてるんだって分かって……、凄く嬉しい……」
「んっ……あぁっ……! やっ……だって、同じ……だから、あぁっ……!」
「うん。俺も、凄く欲しかった……」
 乳房にあった琉生の手が美涼の両腰を掴み、彼女の動きを助ける。自分以外の力で揺さぶられ、美涼はソファを掴んだ腕を伸ばして喉を反らせた。
「あぁっ……! あっ……! やぁ……ああんっ!」
 それに加えて琉生が下から突き上げ始める。ぶつかる肌の音にくちゃりくちゃりといやらしい蜜音が混じりこんだ。
 今さらながら、ショーツくらいは脱いでおいたほうが良かっただろうかと少し後悔をする。これでは部屋へ入った途端に我慢切れになった琉生のことは言えない。美涼だって、脱ぐ間も惜しいと感じるほど早く彼が欲しかったのだ。
 叩きつけるように淫路をスライドする熱棒。あまりにも揺さぶられすぎて気が遠くなってしまいそうだ。
 美涼を貫きながら、琉生は揺れ動く乳房に吸いつき、尖頂を執拗に舐めしゃぶった。
「やっ……ぁ……あっ! 堂……ダメぇっ……」
 目の前がぼんやりとしてくる。熱せられた蜂蜜みたいなトロリっとした快感が、全身を包んでいく。
「やぁ……もぅ……、あぁっ……! あっ……!」
「イっていいんですよ……。ほら……」
 琉生が強く腰を打ちつけ、美涼はその熱から逃げたくなる。
 ピクリピクリと下肢が震えた直後、全身が悶えあがり動きが止まった。
「ごめ……堂嶋く……。先に……イっちゃ……た……」
 ひとりでイクのはずるいと琉生を責めたばかりだ。息を震わせながら謝ると、琉生はクスリと笑い美涼の頭を引き寄せて唇をつけた。
「かーわいい……。美涼さん」
 キスをしながら、ゆっくりとソファに倒される。ずるりっと琉生が抜け出た感触が、またもや美涼を戦慄かせた。
「堂嶋くぅ……ん……」
「待ってて。すぐあげる」
 優しく微笑み、美涼の頬にキスをして、琉生がソファから離れる。脱ぎ捨てた上着を拾い、そこからコンドームを取り出した。
 欲情に任せてそのままお互いを感じ合ってしまったが、やはり彼も一緒に達するまでのことを考えれば必要だろう。
「これ、脱ごうね」
 自分の準備をすると、琉生は美涼の足からストッキングとショーツを抜き取る。
「帰りは穿いていけないね。ぐちゃぐちゃ」
「しょうがないでしょう」
 スカートに手をかけた琉生の腕をぺしっと叩く。彼は笑いながら美涼を裸にすると、自分も残りのシャツを脱ぎ捨てた。
「ベッド……行かないの?」
「うん。あとで」
 琉生の答えにクスリと笑いが漏れる。初めて肌を重ねた日、何度も求められたことを思いだしてしまったのである。
 大きく両足を広げられ、そこに琉生が腰を進める。再び訪れた挿入感に身体が伸び上がりそうになるが、ソファの端に追いやられているため、身体を焦らすしかない。
「んっ……ん、やぁぁ……」
「こう後のない場所だと、追いつめて逃げられなくしたって感じがして、ゾクゾクしますね」
「なに、それ……」
「だって……。ほら……」
 ぐぐっと根元まで埋められた滾りが、さらに奥を目指そうと押しつけられる。最奥から上壁をえぐられ、その衝撃を我慢しきれない美涼は、両手をソファに押しつけて両足を上げたまま引き攣らせた。
「やっ……んっ! あぁっ!」
 彼女の足を腕に抱え、琉生が覆いかぶさる。細かな律動をしながら、美涼の首筋に吸いついた。
「ほら。抱きついて」
 言われたとおり彼に抱きつく。頼るものがある安心感が、少し美涼を楽にしてくれる。
「こうなるとさ、俺にしがみつくしかないでしょう? なんか、俺だけを頼ってくれてるみたいで、嬉しいよね」
「なに……それぇ……、あンッ……あ、あっ……!」
 笑いそうになるものの、間違いではない。琉生と繋がり抱きついていると、感じすぎて怖くなってくる自分を助けてくれているように思えてくるのだ。
「どう……じまく……んっ……あっ、あぁっ!」
「美涼さん、イイ顔……。堪んない……」
 琉生の抽送が大きく早くなっていく。両足が引き攣り、美涼は内股に力を入れた。
「ああぁっ……や……やぁ……。また、イっちゃ……あぁっ……」
 第二弾の波が来そうになった瞬間、勢いよく琉生の滾りが抜ける。イきかけた身体が一瞬硬直するが、彼は素早く美涼を起こし、ソファに膝をつかせて背もたれに寄りかからせた。
「大丈夫。すぐにイかせてあげますから」
 腰を引かれ、後ろから挿入される。思わず背もたれを両手で掴むが、すぐに激しい抽送が始まり、美涼はソファから身体を離して背を反り上げた。
「あっ……あぁ、やっ……ダメっ、あぁんっ!」
 美涼の横尻をしっかりと掴み、琉生の熱塊が抜き挿しされる。擦りあげられる淫路が、再び美涼の身体を甘い快感でいっぱいにした。
「ダメッ……堂嶋く……んっ……。もぅ……あっ、ハァ、あっ!」
「美涼さん……、美涼さん……」
 琉生は後ろから美涼の乳房を掴み、彼女の背に覆いかぶさってピンクに染まる頬に顔を寄せる。
「好きです……美涼さん……。大好きです……」
「どうじ……ま、くぅ……んっ、あっ、……アぁっ……!」
 彼の言葉に心はほわりとするものの、身体はそれどころではない。美涼の全身が、のぼりつめたこの快感を開放したがっている。
 美涼は琉生と視線をからめ、哀願した。
「……イ……かせて……、琉生……お願……い……」
 一瞬、琉生が驚いたように目を見開く。すぐに嬉しそうに微笑んだ彼は「はい」と呟き、強く彼女を貫き始めた。
「あぁっ……! やあぁっ……あっ、ダメぇっ……!」
「美涼さん……、一緒に……」
「イクっ……もぅ、あぁっ……琉……生ぃっ……――!」
 泣くような喜悦の声をあげ、堪り昂ぶった快感が弾け全身を包む。
 ソファを握っていた手の力が抜け、美涼はそのまま琉生に抱きとめられた。
「美涼さん……。愛してます……」
 ソファに腰を下ろした琉生の胸に寄りかかり、美涼は、とろけるような幸福感に包まれたのだった。

 以前の例もある。
 ベッドはあとで、と宣言していたことを考えても、もちろん、あれで終わるはずなどない。
 それでも、ふたりでウトウトとまどろむ時間くらいは欲しかったなと、美涼は思った。
「ンッ……あっ、やぁ……ダメぇ、も、ぅ……」
 切ない声をあげ、美涼が両手で顔を覆う。その手を外させて自分の指とからめシーツに押しつけた琉生は、ゆっくりと深い律動を続ける。
「まだ駄ぁ目。イかせない」
「堂嶋くぅ……んっ、ンッ……あっ」
「もっと、美涼さんを感じたいんだ……」
 奥まで達したところで腰を回す。彼の熱で蜜壺をかきまぜられ、内側から身体がとけてしまいそうだ。
「もうっ……」
 キッと琉生を睨みつける。……つもりだったが、切なげな瞳が彼を見つめたにとどまってしまった。
「もっと……って、……何回したと思ってるの……」
「足りない」
「サルっ」
「なんだっていいですよーだ」
 楽しそうな声を出し、琉生は美涼の目元にキスをする。彼女を見つめ、ふわりと微笑んだ。
「美涼さんが、好きになってもいいって言ってくれたこんな良い日に、止まれるわけがないでしょう」
 こんなに嬉しそうにされてしまっては、美涼もなにも言えなくなる。「これだから年下は……」と呟き、からめた指で彼の手をキュッと握った。
「……琉生……、好き……」
 琉生の抽送がスピードを増していく。彼の体温を幸せに感じながら、美涼は年下の恋人にすべてを委ねていった……


*残りエピローグのみとなりました。明日、更新いたします。
どうぞ最後まで、おつきあいよろしくお願いいたします。






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